ダストステーション付きロボット掃除機を新たに導入する(2022年春の陣)

Honiture Q6proという謎のロボット掃除機を購入した2022年春。

怪しい!と僕が身構えるのは、この商品とそっくりなロボット掃除機がAmazonでゴロゴロと見つかるからだ。

もともとは同じ商品なんだけど微妙な仕様違いで各メーカーが独自ブランド名で売っているのかもしれない。いや・・・それとも、「ロボット掃除機なんてデザインは成熟してしまっていて、どれもほぼ同じ姿形になる」のかもしれない。どちらが正しいのかは、僕にはわからない。

ダストボックスに液晶ディスプレイがついているかどうか、とかロボット掃除機本体の吸引力に違いがあるけれど、どうも似ている。そうなると、今後必要となる交換部品(サイドブラシやダストボックスの紙パック)も共通で使える可能性がある。

どれを買うのが一番いいんだ・・・?

悩んだ。マジ悩んだ。結果的に、特価が出たHonitureになったけど、他のメーカーの方が安かったらそっちにしていただろう。違いがよくわからないからだ。

ちなみに、AliExpressで探してみると、Proscenic M8PROの交換バッテリーは売っていることがわかった。さて、これがHonitureでも使えるかどうかは・・・わからない。そういう情報はどこにもない。こういうのをエイヤッと買えるかどうかが、これからの家電購入の際の重要な要素だ。

家電量販店では絶対に売っていないだろう商品と圧倒的な価格力。勇気を出せば、チャレンジできる。ただし、不良品や駄作を掴まされることも多々ある。僕自身、いろいろな駄目なものをこれまで引き当ててきた。

Amazonの中華製品は、胡散臭いレビューで満ちている。そもそも商品紹介の宣材写真からして変な日本語やフォントだ。レビューがまともな日本語で書かれているものがあっても、本当にそれがサクラではないのかどうかがわからない。

世の中はよくできたもので、サクラ度合いを判定する「サクラチェッカー」というサイトがある。

https://sakura-checker.jp/

ここでAmazonの商品ページのリンクを入力すると、サクラの可能性を判定してくれる。試しにHonitureを確認してみたら・・・ああ、アカン、これはやばいやつや。でも、安いから許す。えい、買っちゃえ。

そのHonitureが届いたのは注文してから一週間以上が経過してからだ。注文してから、中国を出発したらしい。

このサイトは商品レビューサイトじゃないんで、いちいち未開封段ボールの段階から「開封の儀」を写真で解説する気はない。一気に省略。部屋の片隅に置いた状態までスキップ。

これがHoniture Q6pro。

掃除機の真ん中に360度の視野を持つLiDARが備わっている。掃除機が動作中は、この中がクルクル回っていて、周囲の状況をリアルタイムで把握する。一度作った部屋マップは普遍、というわけではなく、おもちゃが床に散らばっていた、とか脱いだ服が置いてあった、という障害物もちゃんと避ける。

ボタンは「電源」と「充電ステーションに戻る」の2つだけ。これは最近のロボット掃除機はだいたい一緒だ。これ以上の操作がしたけりゃ、スマホのアプリを使ってくれ、というわけだ。スマホのアプリは、家電からゴテゴテしたボタン類を省略した。スマホが人類に与えた影響というのはあらゆる方向にあるけれど、「家電がシンプルなシルエットになったけど、高性能化した」というのもある。

本体の背後に充電ステーション兼ダストボックス。2リットル以上の巨大な紙パックを中に装着し、いっぱいになったら交換することになる。思ったより大げさなサイズにならなくて良かった。メーカーによっては、この部分がやたらと背が高いものがあって圧迫感がありそうだ。でもこれなら大丈夫。全く気にならない。

ロボット掃除機本体と、充電ステーションとがドッキングする箇所。通電させる接点が2箇所ある。

昔僕が持っていたロボット掃除機は、ぴったり充電ステーションに戻ることができず、何度も「タッチ&ゴー」を繰り返していたものだ。充電ステーションに接続を試みるんだけどうまくいかず、また一旦距離をとって再度やり直し、それでも失敗する・・・を延々と繰り返す。で、それを見かねて僕が電源をオフにして、手動で充電する、という展開。

前代のL70Hybridからはそういうことは一切なく、ピタッと完璧に充電ステーションに戻り、充電を開始してくれた。今回のQ6proも、今のところ100%の帰還率だ。非接触型に近いような充電方式なので、この「ピタッと戻る」というのはとても大事だ。ちょっとでもずれると、充電ができない。特に今回のようにゴミ回収をしてくれる機種の場合、ズレは致命傷だ。

ゴミ回収用の穴は、2つの充電端子の間に開いている。ここからゴミをゴーッと吸い上げる。その音はギョッとするレベルで大きい。なにしろ、ブラシでゴシゴシなんてしないで、単なる吸引力のみでゴミを回収するわけだから、必死だ。音が大きくなるのはやむを得ない。薄い壁の賃貸アパートに住んでいる人は、ゴミ自動回収をさせるタイミングは考えたほうがいい。深夜早朝はさすがにまずい。

掃除機本体のゴミ容器を開けたところ。一回ゴーッと自動回収させた後だけど、やっぱりゴミは残っている。さすがに全部回収というのは無理だ。あと、湿ったゴミをこの掃除機に回収させると、掃除機内部も充電ステーション内部も汚れがこびりついてしまう。なんでもかんでも掃除させようとしないほうがよさそうだ。

このゴミ容器の上部には水タンクがついている。中華製ロボット掃除機の殆どが、拭き掃除もやってくれるタイプのものだ。家の作りが「掃き掃除と同時に、拭き掃除もやってほしい」という性質のものなのだろう。ただ、僕の印象としては、「拭き掃除と掃き掃除を同時にやったら、ゴミがうまく取れない」気がする。だから1度も拭き掃除は使ったことがない。我が家には自動拭き掃除機のブラーバジェットがあるからいらない、という理由もある。

ロボット掃除機のサイドブラシは1つ。ケチケチしないで2個のほうが、左右から同時にどわーっとゴミをかき集められるのに・・・と思う。でも、他メーカーの製品を見ても、高級品だったらサイドブラシが2個になるのだ、という法則性があるわけではなかった。どうやら、サイドブラシ2つだと床を這う電源ケーブルとかを巻き込んでしまい、停止してしまうことが増えるらしい。

本体中央のローラーブラシはごく普通のもの。ルンバはこのパーツにおいて一日の長があって、髪の毛とか糸くずが絡まってぐるぐる巻きになるのを防ぐ機構になっている。この掃除機はそういう機能がないので、糸がローラーに絡まったら、発見次第プチッと切って取り除く必要がある。

拭き掃除をやる場合は、ゴミ容器のところに専用のモップを装着する。拭き掃除モードにすれば、水タンクから水が給水され、濡れ雑巾で床を拭いてくれる。以前僕が使っていたEufy Robovac L70Hybridは、水タンクからの水供給は自然滴下で、ポタポタと水が垂れ続け、モップを濡らす仕組みだった。しかし、この機種はポンプで水をタンクからモップに供給する仕組みで、拭き掃除モードになっていないときは水が垂れないようになっている。どんどん便利になっていくな。

操作はロボット掃除機なので基本は全自動だ。細かい設定はスマホのアプリで設定できるが、動作のたびに毎回お世話になることはない。我が家の場合、毎朝8時にタイマーで自動起動するように設定しているので、勝手に動き始めて勝手に掃除を終え、充電に戻ってくる。ゴミの自動回収もやってくれる。

それでも、よくスマホアプリを開いて掃除している様子をぼんやり眺めている。正確に自動生成された地図をもとに、隅々までロボット掃除機が動き回っているのがリアルタイムで見えるからだ。

基本的な動きとして、まず部屋の端っこをぐるっと一周回ってみて、部屋の構造を把握したのちに中を行ったり来たりしながら掃除していく。途中に障害物があると、ひょいっとそれを避けていく。

避けられた障害物があるとなんだか悔しいので、後でその障害物は片付ける。椅子とかも、「マップが美しくなくなる」という理由で一時撤去だ。

そして最近のLiDAR式ロボット掃除機のすごいのは、一通り自宅のマップ作成ができたら、自動で部屋を識別して「ROOM1」「ROOM2」と分けて色で表示することだ。

地図上で色を塗るだけじゃない。掃除の予約を設定する際、掃除の対象とする部屋を指定できるし、掃除する順番を決めることもできる。たとえば、「まず誰もいない寝室を掃除して、その次は洗面所に行って・・・人がいるリビングは一番最後に掃除して」という指定ができる。これはすごくありがたい。

あと、自動任せにすると窓際のカーテンと喧嘩する可能性があるので、地図上に「立入禁止」の線(バーチャルウォール)を設定することができる。昔の掃除機だと、立入禁止エリアのところに赤外線を出すセンサー機器を置いたり、磁石を床に貼ったりする方法でロボット掃除機の侵入を防いでいた。しかし今じゃ、スマホのマップでできる便利な時代になった。

こういうのを体験してしまうと、安くてランダムに走り回るロボット掃除機なんて二度と手を出したくなくなる。ルンバ、お前のことだぞ。

どういう理由があるのか不明だけど、だいたいどのロボット掃除機もサイズが近い。これ以上大きくても、小さくても何らかの不都合があるのだろう。

充電ステーションは弊息子タケが悪さをしないように、寝室のベッド奥に配置してある。寝室入り口から充電ステーションまでの間は、ほぼロボット掃除機と同じくらいの幅しかない通路だ。

わずかしかない幅だから通り抜けは無理かな・・・?と様子を伺っていたら、なんとも見事にこの隙間を通り抜けていった。そして、充電ステーションの手前で停止し、ぐるっと180度身体を回転させ、バックでドッキング。その正確な動作に感心してしまった。

いまのところは、最高な動きをしてくれている。まったく不満はない。いまのところは、だ。保証期間は1年。まずはそこまで動き続けるかどうか。そしてその先何年使えるかどうか。なにしろ、初代から数えて5年で4台目なので、費用負担が大きすぎる。便利で快適なツールだけど、壊れやすいという特性もある。今度はできれば4年くらいはもって欲しいものだが・・・4年でも、本来なら控えめな希望のはずなんだが・・・。さて。

(2022.06.07)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ルンバ買えるってすごいことです。
    お値段ではなく、彼が動ける床がある、ということがっっっ

    日本であまり普及していない理由の一つが、
    あれを動かすには床が必要だから、だと思うんですよ。

    だからルンバの利点としては、知らない間(出かけている間)に掃除ができている、ではなく、動かす為に片付けをするようになって部屋が綺麗になった、という人が多いです。
    少なくとも私の友人たちはそうでした。
    そしてそれを諦めて、ルンバもお休みすることに・・・

    直径15センチくらいのルンバが開発されたら日本でもっと売れるだろうな、と思います。
    あー、うちだと直径5センチくらいでないと動かないですが。

    今はけっこう床が見ていて、動線上はものをまたがないで済みます(爆)
    うちの中が障害物競争状態で、筋トレになるなー、
    老後畳のへりに躓いて転ばない為にも、いろいろまたいで歩いてやるーー

  • ネーマさん>
    むしろ僕は狭い家だからこそ、ロボット掃除機は助かりました。いや、そりゃ家が広いにこしたことはないんですが。

    家が広くない場合、どうしても物が増えてしまう。その分掃除がおっくうになってくる。右のものを左に動かしてから掃除機、とか。大きなゴミなら面倒がらずにちゃんと拾えばいいんですが、髪の毛とか、スナック菓子の細かいカスとかを狭いスペースで拾うのが嫌で嫌で。

    そんなときでもロボット掃除機は文句を言わずに動いてくれたので助かりました。
    ロボット掃除機でも入りこめない場所の汚れはどうするって?あー、いや、それはもう人間でも気づかないということで見なかったふりを。

    小型タイプは、日立がminimaruとかいうのを出してましたっけ。あれ、どうなったんだろう?サイズが小さいと吸引力もダストボックスも小さくなるので、それはそれで問題があるんでしょうねきっと。

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