蕎麦切り さいとう

2011年06月05日
【店舗数:284】【そば食:485】
埼玉県北足立郡伊那町小室

せいろ、そば茶アイス

さいとう

埼玉中南部蕎麦食べ歩き二軒目。ニューシャトル伊那中央駅からほど近い「蕎麦きり さいとう」を訪問。

店内の様子

外観はコンクリート打ちっ放しだったので、店内もそうなのかと思ったら、土と木を使った温かい内装。ニューウェーブ系の蕎麦屋でござい、店内は近未来をイメージしました・・・だったら面白かったのだけど、そうだよね、こういうのが一番いいと思うよ。

どうでもいいけど、「近未来」のイメージってこの20年でがらりと変動したな。昔はもっと機械的な、無機質的で直線的なものに対するあこがれってのがあったけど、今じゃロハスだとかエコだとかなんとかで、むしろ昔に回帰するような動きになってきている。

店内は四人がけのテーブル4つと、横に並んで座る席が8席。入店時には空いていたので、おかでんはテーブル席を一人で陣取ったのだけど、途中で続々お客さんがやってきてほぼ満席に。おかでん針のむしろ。三名で来たお客さんが横並びの席に座ったりして、いやあ気まずい気まずい。よっぽど席を替わろうかと思ったけど、自分のところに蕎麦が到着しちゃったものだから言い出しそびれた。

お客さんは作業着のままの土木作業員の方もいて、幅広い層に愛されている店らしい。ちなみにその作業員、せいろの大盛りを頼んでいたが、もっこり蕎麦の山ができるくらいの良い盛りになっていた。このお店は値段の割に量が多い。

せいろ

せいろ680円。北海道中川郡の蕎麦粉を外二で打っているそうだ。

横長のせいろに入って出てきた。この器、個人的には結構好きだ。山形県の「板そば」的だ。この横長せいろだけで味がワンランクアップして感じる気がする。これはあくまでも個人的趣味の世界だけど。

このお店も十割そばを扱っている。780円。ちなみにせいろをおかわりすると530円。

せいろアップ

蕎麦は見た目とても良い色をしている。写真だとホワイトバランスの関係で正確な色を表現できていないが、実際は見ただけで「あっ、これは美味い色だ」と気づく。若干緑がかった蕎麦。

実際、食べて見るとイエス美味なう。やっぱり見た目は裏切らない。

つゆは醤油が非常に強く感じられるもので、独特。これだけ醤油ッ辛いのは、それはそれで好きだ。

というか、おかでんにおいてあまりつゆに嗜好はない。唯一イヤなのは、椎茸のダシが強く出過ぎているもの、くらい。ごくまれに出会うんだよな、そういうのに。都会の蕎麦屋だとまずお目にかからないけど、田舎の蕎麦屋だと、時々。

甘味メニュー

おや。甘味、というお品書きがあるぞ。

そば茶アイス・・・気になるじゃねぇかこの野郎。「そばアイス」なら全然惹かれないんだが、「そば茶アイス」となれば話が違う。

多分、多くの「そばアイス」は「普通のアイスの上に、蕎麦の実をパラパラと降りかけたもの」だと思う。それだと、食感が楽しいだけであり、蕎麦の味を楽しむことはほとんどできない。しかし、「そば茶アイス」ですよ今回は。初めて聞いた、こんなメニュー。

解説によると、「蕎麦茶を使用した自家製手作りアイス」なんだそうだ。これは面白い。頼まないわけにはいかないだろう。蕎麦茶の味がまんべんなくアイスになっているわけだから、「蕎麦の実パラパラ」とは訳が違う。

そば茶アイス

そば茶アイス350円到着。

食べてみると、最初は普通のバニラアイス風。甘い。しかし、きたきた、きたぞ。後味が蕎麦茶だ。蕎麦茶ならではの香ばしさと、若干の苦味が遅れて出てくる。おもしれー、これ、本当に蕎麦茶がアイスとして成立している。

この手の「蕎麦がらみデザート」は大抵が蕎麦らしさを表現できていないものだが、ここのはちゃんと蕎麦茶してる。

もう少し甘さが控えめだと、より蕎麦茶が前に出てきて面白いんだが、一般的にはこれくらいの甘さで良いかも知れない。いやはや、気になったものは頼んでみるもんだ。当たりでした、これは。

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