江戸前手打蕎麦 蕎香(34)

2012年07月15日
【店舗数:—】【そば食:503】
東京都板橋区前野町

新じゃがいものかきあげ、舞茸の天ぷら、小鰺の南蛮漬け、もりそば(大盛)、黒ラベル、菊正宗

海の日三連休。予定がいろいろあった関係で、キャンプや登山といったアクティビティを決行することができず。予定がない日は家でゴロゴロして過ごす。

ところで、「家でゴロゴロ」って一体なんだろうね。本当に「ゴロゴロ」転がっている人なんて見たことがない。いや、おかでんが知らないだけで、実際多くのご家庭では「ゴロゴロ」しているのかもしれない。まだまだ世の中には未知なる領域がたくさんあるものだ。

それにしてもゴロゴロってどういう擬音だ?誰がこんな擬音を最初に作ったのだろう。

話がずれた。

元に戻すと、家でゴロゴロしているとなんだか時間の経過がもったいない気がしてきた。そこで、久々に蕎麦でも食べにいくべ、ということにしたのだった。とはいえ、新しいお店を開拓するほどの気力体力は、今現在持ち合わせていない。なにしろゴロゴロして過ごしているくらいだから。だったら馴染みのお店、具体的には「蕎香」に行こう、という事を思いついた。蕎香を最後に訪れたのは2年近く前なので、たまには訪問しないとバチがあたる。それくらい、おかでんにとっては思い入れがあるお店。

とはいえ、以前はこのお店の蕎麦に、いや違った、そばに住んでいたから頻繁に通うことができた。しかし今では別のところに引っ越してしまったので、なかなか訪れにくい。最寄の駅(東武東上線ときわ台駅)から歩くと15分以上かかってしまうのも足が遠のいた理由のひとつ。

今回は、タクシーで現地入りすることにした。タクシーなら少々遠方でもお店に行くのが容易。「ただし、それなりのお金がかかるけどね」・・・という但し書きがあることに目をつぶれば、だけど。実際、タクシーの料金メーターがぐいぐいと値段を釣り上げていく様子を車中で見たおかでん、さすがに肝を冷やした。結局支払いは数千円におよび、そこまでして蕎麦を食べたかったっけ自分?とかなり凹んだ。もっと安いと思っていたんだけど、読みが甘かった。

お店の中に入ると、先客が二組。お昼だけど、しっぽりと清酒を酌み交わしていたりなんかして良い雰囲気。

孤独のおかでん、さっそくお品書きの吟味を始める。壁には例のごとくたくさんの臨時メニューが張り出されていて、目移りする。とはいえ、よく読むと、そのメニューの多くが揚げ物であり、調子に乗ってあれもこれもと臨時メニューから注文すると、揚げ物三昧になってしまうので要注意。

今回頼んだのは、新じゃがいものかきあげと、舞茸てんぷら。両方とも300円という超廉価。毎回びっくりさせられる。これで商売やっていけているんだからすごい。

黒ラベルの中瓶を頼んで、ビールを飲みながら揚げ物類をいただく。新じゃがいものかきあげは、細くて小さいフライドポテト状のものを寄せて固めた感じ。それをほぐしながら食べると相当においしい。これで300円なら全く文句ないです。

途中で菊正宗に切り替え、ついでに小鯵の南蛮漬けを頼む。そういえば、前回2年前に訪問したときも、舞茸天ぷらに南蛮漬け(この時は秋刀魚)を食べたんだっけな。2年の間、あまり食の嗜好は変わらなかったらしい。おかでん、まだまだ老いず!・・・というか、ワンパターンなのかね、僕の好みの料理って。

というか、このお店、レギュラーメニューの「板わさ」が450円する。手間がかかる揚げ物よりも高い。

昼からお酒を飲んで非常に心地よい。今日は手ぶらで訪れているので、本を読んだりパソコンを見たりはしない。ぽかんと斜め上を見上げながら、ゆっくりと流れる時間を楽しむ。おかでんはビール派なので、ごくごく飲んでぷはー、という日常を送っている。しかし、一人酒を楽しむときは清酒っていいよね、とあらためて感じる。ちびりちびりと飲る清酒は時間を忘れる。

「昼酒なんてお行儀が悪い・・・」

と言われそうだが、こういう時間の過ごし方は結構好きだ。いや、結構どころか相当好きだぞ。女性に対しては奥手のおかでんだが、お酒に対しては肉食系男子。

しかし忘れちゃいけない、お昼の部は14時半まで。おっと今の時間は14時10分だぞ。このまま居酒屋状態で終わってしまうわけにはいかない。蕎麦だ、蕎麦を頼まなくちゃ。

「すいません、もりそばの大盛りを。」

ああ、つい口が滑って、「大盛り」なんて選んじゃったよ。でもいいや、久しぶりのお店訪問だから。

蕎麦をずずぃと手繰って、シメは蕎麦湯を頂く。蕎麦湯、うまいなあ。とろっとした最近の流行とは真逆の、白湯状態の蕎麦湯。それがこんなにおいしく感じるとは。

お会計してみたら3,050円だった。一品料理が300円なので油断していたが、そりゃ清酒2合に瓶ビール1本のんでりゃ、金額はそこそこ行くよな。でもこれだけのボリューム感でこの値段なら全く不満はない。やっぱり訪れてよかった。

帰りはバスに揺られてご帰宅。バスの揺れで酔いが回ったっぽい。家に帰ったらお昼寝をしよう。

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