第二会場。
傘が前方の視界をふさぎ、あまりよく見えない。あと、手には傘とカメラがあるので、両手がふさがってなんとも不便だ。
さて、どのお店で食べよう?
全く何も考えていない。ぱっと目にとまったお店に入ればいいかな、と思っている。馴染みの店もそうでないお店もあるけれど、食べたことがあるお店だといっても早7年、8年も前の話だ。「折角だから食べたことがないお店に!」なんて気負う必要はない。
昔のように、あれこれ蕎麦を食べ歩いていた時代は既に過去の話。今や、蕎麦なんて年に数回しか食べない食べ物になってしまった。なので、微妙な味の違いを・・・なんてとてもじゃないがコメントできない。だから、敢えて今回は個性が強い蕎麦を中心に食べてみようと思う。直球ど真ん中の蕎麦を食べても、「ああ、おいしいですね」で終わってしまいそうだから。
分桜流・彩次郎蕎麦打ち会@埼玉県加須市
何度も見かけたことがあるお店。「ぶんざくらりゅう」と読みたくなるけど、「わけさくらりゅう」と読むのが正解。「彩」の名前がつく名詞は大抵埼玉県がらみなのだが(埼玉県は「彩(さい)の国さいたま」というキャッチコピーを多用する)、このお店もまさにそう。
しかし、使っている蕎麦粉は北海道産。埼玉県にも、三芳あたりで蕎麦の栽培はやっているのだけど、さすがにイベントに持ち出すほどの量は採れないのだろうか。
いわはし館@福島県猪苗代町
そういえば今回、福島県からの出店は3軒。栃木県のお隣の県だから、というのもあるだろうが、「案外多いな」という印象を受ける。福島=蕎麦、というイメージが全然ないからだ。
でも、こうやってあちこちの蕎麦イベントに複数の福島県屋台がスクラムを組んで出陣していけば、いずれ「蕎麦の産地・福島」のイメージが根付いていくかもしれない。
「祝言そば」がとても気になる。鶏とごぼうが具に入る温かい蕎麦だ。以前食べたことがあり、美味しかった記憶がある。「祝言」というからには、結婚式のシメにでも振舞われるのだろうか?
祝言そばだけでなく、蕎麦とはまったく関係がないけど会津の郷土色「こづゆ」があるのも気になる。ホタテの貝柱の煮汁で根野菜などを煮込んだものだ。300円だし、食べてみるのもいいなー。以前会津に行ったときにちょこっと食べたことがあるけど、まさかそばまつりの会場で再会するとは。
結局、「まあ、祝言そばを食べるとしたら最後かな・・・」とかいいながらこの店はスルー。
江戸流手打ち蕎麦 鵜の会@東京都千代田区
これも蕎麦イベントの定番。
東京からの出店、ということでどうしても食指が動きにくい。別に東京にお店を構えているわけではないので(おそらく同好会?)、「折角栃木に来たんだから、東京以外のお店がいいねぇ」なんてのは誤った考え方なんだけど。
今回は新そばをカレーつけ麺にして食べるというメニューを用意していた。ええ!風味豊かな新そばをカレーにドボン?そりゃ大胆な。ちょっともったいないけど、敢えてそういうことをやるというのはかなりの自信作に違いない。
会場内を歩いていく。ぐるっと一周回れるように周回道路があって、その左右にお店が連なっているようになっている。なので、「いったん保留」といいつつ、どんどんお店をスルーしていっても、いずれまた同じ店に戻ってくることになる。蕎麦輪廻。
手打ちそば がんこ庵@小山市
明治三十二年創業を謳うお店。確かにそりゃすげえ。えーと、100年以上の歴史があるということになる。・・・だよな?うん、そうだ。
「歴史が長いよ!」ということをPRするなら、西暦にしてくれたほうがありがたい。明治、大正、昭和、平成と4つの元号をまたぐと、もう計算が難しい。かといって、「since○○」というのは蕎麦屋としてはチャラいのでNG。
いったん物販コーナーに出た。
驚いた、ケバブ屋が出てるぞオイ。しかも、こことは別にあともう一軒ケバブ屋があった。どうなってるんだ一体?最近やたらとケバブ屋台をみるようになったが、日本人はいつの間にケバブ大好き人間になったんだろう?
唐揚げ屋やコロッケ屋も並ぶ。
あと、蕎麦イベントの定番である、包丁とかまな板を売るお店も。さすがに包丁・まな板屋さんは雨だと商売があがったりだ。商品を濡らすわけにはいかないので。
かご一杯に入ったきのこの盛り合わせ、1,000円。これは欲しい!と思ったが、今晩は現地泊だし、明日帰宅は夜になってからだ。食べられるのは早くても明後日。菌類のきのこだからといってなめてかかってはいかん、あっけなくカビが生えたりするヤツもある(特になめこ)。すぐに食べられないなら、買うのは断念。それにしてもテンション上がるなぁ、この盛り合わせ。
雨が降ってなければ、紅葉は綺麗なんだろうけど。
引き続き蕎麦屋エリアに突入。
江戸流手打ちそば 二・八の会@東京都板橋区
鴨南蛮そばを出しているらしい。ああ、これだけ寒いと鴨もいいなぁ。
店頭のテント内では蕎麦打ちの実演が行われており、人だかりができていた。人と、傘のせいで中はほとんど見えず。
いばらき蕎麦の会@茨城県常陸太田市
だんだんお店の撮影が雑になってきた。本当は店の外観と、お店の看板がちゃんと写り込む角度で撮影をしたいのだけど、雨だし傘を差した人で視界が遮られるしで、適当にせざるをえない。
肉そばを出しているお店。
そば処 竹林@群馬県太田市
上州産蕎麦粉を使用している、というのが珍しい。群馬県といえば小麦粉でありうどんである、という印象だったけど、蕎麦粉だって生産されているのだな。
栃木のうまい蕎麦を食べる会@宇都宮市
お馴染みの団体。実際にここでうまい蕎麦を食べさせてもらった。「ああ、蕎麦好きの人が蕎麦好きの人のためにやっているんだな」という実感があるお店。
ただし今回はスルー。まあ、うまいのはわかってるからね、という変な理由で。
写真を撮影した時点では行列はなかったけど、この後何周かグルグル会場内を回っているうちに店先まで列が伸びてきた。で、食べるのをやめた。
千葉手打ち蕎麦の会@千葉県四街道市
千葉在来、という蕎麦の在来種を引っさげて登場しているお店。
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