日光そばまつり2016

2016年11月18日
【店舗数:—】【そば食:670】
栃木県日光市瀬川

合計6杯の蕎麦でおなかいっぱい

秋らしいことをしよう、と思ったとき、思い立ったのが「日光そばまつり」に行く、ということだった。最近蕎麦をちゃんと食べていないし、ここいらで一発ガツンと胃袋に蕎麦の味を叩き込んでもよいのではないか、と思ったからだ。

世は新蕎麦シーズン。昔はこの季節が待ち遠しかったものだが、今じゃ「やべえ!もう一年が終わろうとしてる!」と焦る程度だ。食欲の秋だの優雅な感慨に浸っている暇がない。そんな今だからこそ、蕎麦を食べたい。食べ歩きたい。胃袋を恐怖のどん底に突き落としたい。

いや、蕎麦を食べたからといって、胃袋が悲鳴を上げることはないんだけど、それくらいおなか一杯食べたいのですよ蕎麦を。

日光そばまつりには何度も行ったことがあると思っていたが、振り返ってみると過去2回しか行ったことがなかった。2008年と2009年だ。

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驚くことに、2008年は11杯、2009年は10杯の蕎麦を食べ歩いたという記録が残っている。なんだこの蕎麦ストーカーは。一杯500円だとしても一日で5,000円以上食べていることになる。ヘリコプターマネーならぬおかでんマネーではないか、これでは。

昔はICレコーダー片手に、味の感想をいちいち録音していたものだ。でも今じゃ、そんな仔細にレポートする気力はもうない。そういうレビューはその筋のブログにでもお任せして、僕は単にダラダラと蕎麦を食べようと思う。

大谷川河川敷の駐車場

そんなわけでいきなり当日。

今回は車で日光入りを果たした。公共交通機関+送迎シャトルバスでそばまつり会場に行くのは早くて安くてお手軽。しかし、飲食系イベントの宿命として、「腹いっぱいになったらもうその場所は用済み」になってしまう。用済み、という表現は無礼で申し訳ないけど。

なので、「イベント後、その日はどうやって過ごすの?」ということを考えると、やっぱり車があると便利なのだった。単に蕎麦食べて、その後帰宅というピストン蕎麦でもよろしければ、便利な公共交通機関をご利用ください。

外はあいにくの雨。そもそもこんな天気の中、そばまつりに行くこと自体が無理があるのだけど突撃だ。「ええい、むしろ雨の日の方が客足が少ないわ!」と強がって。というのも、この日は日光に宿を取っちゃって、日光満喫一泊二日ツアーを計画していたからだ。たとえ台風が来ていても日光には行かねばならん。

車だとまた会場から遥かかなたの駐車場なんだろうな・・・と思ったが、はいそのとおりです。客足が少なかろうが多かろうが、やっぱり大谷川河川敷の臨時駐車場は遠いです。2キロじゃきかない距離、離れてます。

広大な河川敷臨時駐車場の中でも、シャトルバス乗り場がある場所の近くに駐車できたのでよかったとしよう。

シャトルバス

駐車した場所から数百メートル離れたところに、シャトルバスが並んで待機していた。

数百メートル歩くとはいえ、これでも近い。たしか2009年にこの地を訪れた際は、シャトルバス乗り場にたどり着くまでにかなり歩いた記憶がある。

パンフ1

バスは座席が人で満ち溢れるまでしばらく待機。

「おい、早く出ないと蕎麦が伸びちゃうよ!」
「大丈夫、そうしたらすぐ次を茹でるから」

なんて会話が起きることなく、みな辛抱強く待つ。

ようやく出発したバスはしばらく走り、日光そばまつり会場へ。下車してすぐ、このイベントのチラシを貰った。このチラシには、今回出店する蕎麦店がずらっと並んでいるのだが、数えてみたら22軒だった。

「22軒だった」って、何を今更。事前に予習をしていない証拠だ。

すっかり悟りを開いてしまった僕は、「蕎麦は等しく美味い」という結論に達してしまっていた。今更微妙な味の違いで一喜一憂してもはじまらない。だから、「気になったお店に行けばいいや」という程度の認識なのだった。

そもそも、久しぶりに訪れるそばまつりではあるものの、並んでいるお歴々はどうにも見慣れたメンツだった。この手のそばまつりに出店できる人的・資金的体力がある組織というのはおのずと限られているらしく、「ああお久しぶりです、またお会いしましたね」というお店が半分くらいを占めていた。

以前食べておいしいと思ったお店を再訪するも良し。まだ食べたことがないお店を敢えて狙い撃ちにするも良し。さあ、どうしたものかな。

そういえば、昔は毎年日光そばまつりの顔だった「達磨」の名前がない。高橋名人がバーンとポスターに写っていたりしたものだが、関係が途絶えてしまったようだ。

パンフ2

「日光そばまつり」は日光だいや川公園にて3日間開催されるのだが、それとは別に広範囲にわたって日光界隈の蕎麦屋を巻き込んだイベントが行われているらしい。こちらはスタンプラリーで、3軒食べ歩けば何か景品がもらえる模様。

うーん!日光そばまつりの会場内であれば、3軒食べ歩きなんて余裕なんだが。さすがに会場内スタンプラリーというのはやっていなかった。

会場

雨が降る日光そばまつり第一会場。

シャトルバスを降りたところが第一会場で、ここは物産屋台が並ぶ。蕎麦屋が軒を連ねるのは陸橋を使って道路をまたいだ先、第二会場にある。このイベントに訪れるのが初の人は、「あれっ?蕎麦屋がどこにもないぞ?」と困惑していた。そう、バスを降りたら即お蕎麦、じゃないんだよ。ここから数分、てくてくと歩いて移動しなくちゃいかんのですよ。なにしろ、オートキャンプ場の中に屋台が点在するので。

日光金谷ホテルのパンが売られていて、ああ、折角だから買って帰りたいなあ、毎度日光に来るつど、「うわ!うまそうだけど高い!」と躊躇して二の足を踏んでいたんだった。その結果、これまで一度も食べたことがない。

・・・で、今回も案の定「うわ!うまそうだけど高い!」と何一つ進化していない感想と驚愕を覚え、そのまま買いそびれてしまった。一体いつになったら僕は「チーズロード」を買うことができるんだろう?

第二会場へ

第二会場に続く陸橋。

第一会場の物色は、腹いっぱいになるまで蕎麦を食べてからでいい。まだ今は昼メシ前だ、来場者が増える前にとっとと第二会場で蕎麦をなぎ倒してこよう。

今年は雨天のため来場者が少ないのは事実だけど、みんな傘をさしていて場所をとるため、結果的にあんまり空いている感はなかった。蕎麦屋台の店頭は人が集まっているので、むしろ晴天の時よりも混んで感じたくらいだ。

地図

オートキャンプ場をうまく利用した、第二会場。22店舗にくわえ、物販屋台が並ぶ。

以前は、「初日のみ参加」「二日目・三日目だけ参加」という期間限定参加のお店もあったが、今年は全店舗3日間通しでの参加となっていた。蕎麦を打って打って打ちまくる気、満々だ。しかし今日はあいにくの雨。こういう時って、どれだけ蕎麦を打てばよいのか判断が難しいだろう。

今日は最高気温が8度。かなり冷え込む。温かい蕎麦の方が売れるだろうから、つゆを多めに用意しないといけないだろう。こういうそばまつりというのは、「それぞれのお店の蕎麦の味を食べ比べるために、シンプルなもりそばを食べるに限る!」と思っている連中(おかでん含む)が大勢訪れるものだ。しかし、こうも寒くっちゃァとてもじゃないが冷たい蕎麦なんて食べ歩けない。体が冷えて冷えてモウ。

我慢比べをしてるんじゃないんだから、今日は素直に「温かいのを食べたくなったら、躊躇なく温かいの」でいこうと思う。心底そう思う。だって、11月にあるまじき寒さなんですもの。

20161119-010

こちらは第一会場の地図。

物販屋台が並び、その最奥にステージがある。お笑いライブや歌のショーなどが開催されていた。昔はここに「達磨」の真っ赤な車が横付けされ、長蛇の列を作って高橋邦弘氏の蕎麦を食べようとしていたものだ。

まっすぐの道

第一会場から第二会場に向かう陸橋の上から、県道248号を見下ろす。以前訪れたときは、駐車場に出るだの入るだのの車のせいで渋滞になっていた道だが、ご覧のとおり。信号ひとつないまっすぐな道は、車も人の気配も少ない。寒くて雨だもんな。明日は晴れるという予報なので、多くの人は日曜日に訪れるのだろう。

むしろ逆張り!こういう時こそ、逆張り!雨だからこそ、イベントだと思う。負け惜しみが半分含まれるけど。さあ、肩で風をきりながら、堂々と蕎麦を、優雅に、エレガントに手繰ろう。

蕎麦ロード

日光そばまつりの楽しいのは、自然に囲まれた会場ということだ。お目当ての蕎麦にたどり着くまでに結構歩かされるが、その間森の中をてくてく歩くのが心地よい。ちょうど紅葉の季節に開催されるということもあり、真っ赤なもみじも楽しめる。

・・・んだけど、雨が降ってるからなぁ。

これで足元がぬかるんでいたらイヤーな気持ちになるが、路面はしっかりしているので泥はねはなかった。とはいえ、靴がじっとり濡れて、足元から冷えが上がってきた。これはもう、長靴でも履いてこないと対処のしようがない。

第二会場

第二会場到着。さあ、ここからが蕎麦パラダイスだ。食い地獄、じゃないぞ、あくまでも喰い天国だ。今日は5軒程度食べ比べができればよいかな?と踏んでいる。

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