六文そば 日暮里第2店

2018年07月08日
【店舗数426】【そば食:702】
東京都荒川区東日暮里

たまねぎそば

六文そば

入谷鬼子母神の朝顔市に行った帰り、日暮里にやってきた。

東口の駅前に、なにやら黄色い看板が出ている。ラーメン二郎・・・なわけはないな、と思ってよく見ると、蕎麦屋だった。「六文そば」と書いてある。

そういえば、黄色い看板の蕎麦屋って少ない気がする。気のせいだろうか?

・・・いや、「蕎麦屋の看板が何色か?」なんて、考えたことがない。なので、このイメージは正確性に欠ける。いずれにせよ、黄色い看板に「おっ!?」と思ったのは事実だし、引き寄せられてしまったのも事実だ。

だって、「そばうどん200円」って書いてあるんだもの。

ペットボトルのジュースを自販機で買って、150円だぞ。そんなご時世で、200円の蕎麦ってえらく安いなおい。自販機で売ったとしても、「商売になるのだろうか?」と心配になるレベル。しかし、店内をのぞき込むと、しっかりと店員さんが営業していらっしゃる。

六文そばお品書き

まだ僕が蕎麦を食べ歩き始めた2000年。そのときに、豊洲の「とんぼ」という立ち食い蕎麦屋の訪問記を書いているが、「いかに初訪問客だと見破られないように振る舞うか」ということをとうとうと書いている。

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そのときと18年後の今は、全く何も変わってはいなかった。

とにかく、店内に入ったら勝負は速攻で決まる。立ち食い蕎麦屋の場合、「とりあえず席に座って、お品書きを眺めたり店内を見渡す時間」が存在しないからだ。

つまらなさそうな顔をしながら、「ちょっと立ち寄ったんだけどね、小腹を満たしたいだけなんだ」という風情で、カウンターに向かわなければならない。そこで、右往左往してはかっこ悪い。場数を踏んだ人のふりを装い、躊躇は御法度。

そんなわけで、今回の僕は全くメニューを読んでいなかった。店頭に出ているメニュー(の一部)で、「たまねぎそば」というのがあるらしい、というのがわかったので、それを無造作に頼んだだけだ。

メニューをまともに目にしたのは、こうして写真を撮り、帰宅してからのことだ。食べている最中だって、メニューをじろじろみてはいけない。だって、一見さんっぽいじゃないですかーやだーもー。

このお店は、いろいろな天ぷらトッピングが存在することを後になって知った。好きな天ぷらをあれこれ組み合わせる楽しみがあるようだ。なるほど、だから蕎麦そのものは安いんだな。丸亀製麺をはじめとするセルフうどんのお店と一緒だ。安いかけうどんを頼んだはずなのに、ついつい天ぷらをあれこれ取ってしまい、お会計の時にびっくりするパターン。

たまねぎそば

で、これがたまねぎそば。

「あ、天ぷらなのか」

目の前でトッピングされてみて初めて知ったが、眉一つ動かさないのが2018年度版おかでんのダンディズム。2000年から全く変わっていない。

当たり前といえば当たり前だ。「たまねぎそば」を頼んだら、オニオンサラダみたいな生のやつがどっさり蕎麦の上に乗っていました、というのは斬新すぎる。常識で考えて、天ぷらにするよな。

でもこれだと、なにやら「具をケチったかき揚げ天ぷらそば」みたいな感じである。若干の物足りなさは、否めない。

しかし、それを補ってあまりあるのが、おっちゃんがたっぷり入れてくれた薬味のネギ。くうう、やっぱり立ち食い蕎麦ってぇのは濃いかつおダシ、辛くて苦い生のネギ、七味唐辛子、そしてウォータークーラーの冷水。このコンビでなくっちゃね。

ちなみに、食事をするカウンターにはノーマルの七味唐辛子が置いてあるのだけど、そば・うどんの受け渡し口には生唐辛子(正式名称不明)が置いてあった。これをひとさじ、蕎麦にかけると風味が上がって大変よろしい。

食物繊維の効能

食物繊維がいかに素晴らしいか、というのを「いらすとや」の絵を使いつつ解説してある紙。壁に貼ってあった。お店のオリジナルなのか、こういう資料が汎用的にあって、蕎麦業界が使っているのかどうか。

いや、この文章の中には一言も蕎麦の話が出てこない。むしろ、ココアが推奨されているくらいだ。「蕎麦には繊維質がたくさん含まれいるんですよ。当然ご存じですよね?」ということか。

でもこのお店の麺、小麦粉が多いので蕎麦の繊維質は・・・あ、いや、なんでもないです。

一由そば

せっかく日暮里で立ち食い蕎麦を食べたのだから、と近くの路地裏にある「一由そば」というお店にも行ってみた。だけど、さすがにおなかがいっぱいだったのでお店の前を素通りして、この日は終わりにした。

無駄足?

いやいや、こうやって「偵察」ができただけでも十分。だって、次回このお店に入る時、オドオドしなくて済むじゃない?

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