「外人4コマ」(Reaction Guys)というネット上で知られている写真を知っているだろうか。
スポーツ中継かなにかを視聴している外国の人たちの写真なのだが、最初の1コマ目は真面目な顔をしてじっと前を見ている。しかし、次のコマになると「イエエエエエーイ」と前のめりになってガッツポーズをしている。そのギャップが面白いので、ネットミームとして一世を風靡した時代がある。
わが家でもその光景が見られるとは思わなかった。
弊息子タケは、案外テレビっ子にならない。
同じ保育園のクラスメートで、「ほっとくと24時くらいまでYouTubeを見てるんですよ。で、休みの日は10時過ぎまで寝てます」とお母さんが語る子がいる。
2歳前後になると、その人の素質によってはスマホで動画を延々と見ていられる気合と集中力、眠気を吹き飛ばす好奇心を持つ子が出てくるようだ。
一方でタケは、Eテレの子供向け番組を見せても、1番組が集中する前に大抵飽きる。飽きて親のところにやってきて、遊んで欲しがる。
どうもテレビと相性が悪いのかもしれない。まあそれはそれで個性なので良いとは思う。ただ、親としては慌ただしく家事をやっている時間なので、少しくらいはテレビに夢中になって欲しいものだ。
ある日、物は試しでAmazon Prime Videoで「動物」という単語で検索し、BBCなどの大自然ドキュメンタリー映像を見せてみた。
動物の営みなんて、子どもからすると刺激が少ないのではないか?と思ったが、これが案外食いつきがいい。洗面台からわざわざ踏み台を持ってきて、テレビの前に据えて本腰を入れて視聴しはじめた。
そして、彼が愛するゾウが画面に出てきたら、タケ大興奮。立ち上がって画面を指差し、「ゾウ!ゾウ!」と叫んでいる。
これを見て、「ああ、まさに外人4コマだ」と思った。老若男女、世界どこでもエキサイティングすると立ち上がってしまうものらしい。
(2022.12.24)
コメント