52歳のお宮詣りは2回行く

次男・リョウのお宮詣りは、2回行なわれた。僕の実家の近くの神社と、いしの実家の近くの神社で、だ。

タケのときが東京の自宅近くのお宮でお願いしたので、今回はやり方を変えた。

「写真映えがいいから」「格があるから」という理由で有名な神社にお詣りするのは、僕は嫌いだ。そういうスタンスの人はいてもよいと思うが、なにせ僕は性格があまのじゃくだから、「縁もゆかりもある神社でないと」と思っている。いや、極めて当たり前のことなんだが。

で、両実家が氏子になっている、東京から離れた神社でそれぞれ1回ずつの合計2回お宮詣りをしたのは、「親孝行」の側面がある。

もう、両家ともに父が鬼籍に入り、母一人だ。そして年齢がかなり上になってきている。そんな親に人生の驚きと喜びをもたらしたのが、タケでありリョウであった。
30代前半で結婚したいしとその家族からすれば、順当な家族の増え方かもしれない。
でもおかでん家は、もう結婚なんてしないと思っていた僕が40代半ばで結婚し、あれよあれよとタケが産まれ、さあこれで終わりだと思ったら今度は僕が52歳の年に第二子だという。
そりゃあもう、嬉しいったらしょうがない。だって、自分はもう80歳を超えている。それで0歳の孫が今更生まれるんだから。ひ孫じゃなくて、孫。

父が死んでから意気消沈していた母を元気づけるためにも、お宮詣りはおかでん家の実家に帰省して行いたかった。そして実際、つつがなく執り行った。山の上にある神社にお宮詣りをしたので、足腰が痛い母は「わたしは行かない」と言うかと思っていたのだけど、最後の機会だとばかりに無理をして参拝に付き合ってくれて、本当にありがたかった。

で、だ。

片方をやっておきながら、もう片方はやらない、というのはバランスに欠いている。お宮詣りなんて 1 回やって終わりだけど、おかでん家側でやった以上はいし家側でもやっておきたい。年齢こそおかでん母より若いものの、いし母とてニューカマーの孫は嬉しいサプライズだ。もちろん、お宮詣りは大歓迎だった。

いろいろ予約を入れたり、写真撮影をやったり、手間が多かったけど、両家とも喜んでもらえたので良かった。

今回、おかでん家側のお宮詣りにはスタジオアリスから出張派遣でカメラマンさんに神社まで来てもらい、写真を撮ってもらった。僕らは観光客向けの貸衣裳屋さんで和装を借りて、それで神社に行った。これはこれで良い思い出となった。

一方、いし家のお宮詣りは、神社の後にスタジオマリオに行き、そこのスタジオで撮影をした。

これまで、スタジオアリスの商売っ気には辟易としていたし、けっきょくいくらかかるのか、メニュー構成がよくわからないプランを用意して客を混乱させる意図があるように思えるやり口は嫌いだ。じゃあ、同様のフォトスタジオであるスタジオマリオはどうなのか、と今回は興味があったのだが、似ているようで結構違っていて興味深かった。

スタジオアリスは、「写真のデータをダウンロードしたかったら、◯◯(七五三とか、お宮参りとか、そういう名前がつく)セットを頼む必要がある」などと厳しい制約がつく。で、それを拒否すると、「データのダウンロードはできるんだが、1年後だし、画質は落ちる」というおまけ付きだ。えー。

僕らは「製本しなくていい。プリントしなくていい。データだけ欲しい」と主張してもそれが通らないので、厳しい。けっきょく、儲けの源泉は写真集を作るという部分であり、データだけを切り出すと商売にならない、ということだ。

そういう経験をこれまでしてきたので、スタジオマリオでもきっと同じなのだろう、と身構えて、「衣装替え?いや、一着でいいです」「できるだけシンプルに」などと最初っから塩対応なオーダーを連呼した。しかし後で知ったのだが、スタジオマリオはデータ提供はデフォルトで付いてきた。お陰で、タケは祝着1着でずっと写真を撮られ続けて、なんかどれも似たような退屈な写真集になってしまったのは事実だ。

今回、写真集を作ったわけだが、なるほど家族が増えるとこうなるのか、と妙に納得したことがある。

タケのお宮参り写真集は、家族3人で写っているページが1ページあって、それ以外はずっとタケ三昧だった。しかし今回は、義母含めて家族5人、おかでん家4人、タケ・リョウの兄弟という3ページが挿入されている。おかげで、リョウ単体の出番が減った。

生後2か月ちょっとの赤ちゃんを撮ろうとすると、首が座っていないので大変だ。グラグラしないように、赤ちゃんの背中から首筋までを固定する板を仕込み、そこに赤ちゃんの体をグルグル巻きに縛る、ということをやる。もちろん赤ちゃんは本能的にイヤがり、ご機嫌がすぐにわるくなる。

あやす、泣き止まない、あやす、あっ一瞬機嫌が戻った、いいままだ!カシャ、の繰り返しだ。そこはカメラマンさんの腕の見せどころ。素人である僕らが真似をすることはできないので、お宮参りはとくに、プロにお任せしたほうがよいと思っている。

ちなみに、スタジオアリスの出張カメラマンも、スタジオマリオのカメラも、ともに富士フイルム製だったのが興味深かった。

(2026.03.16)

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