
弊息子が活発にハイハイするようになってきた。しかも、加速がいい。
どうも、ローンチする際の四股に対するトルクのかけかたを身に着けてきたようだ。
力を入れすぎると床を滑る。馬鹿力で前進するのではなく、やや力を抜きながら床に駆動力を伝えるのが大事だと悟ったらしい。
それはともかく、ハイハイをするときに必ず「あああああー」と声を上げる。これはどういうことなのだろう、と興味を持って彼を観察していた。
ほら、鳩って地面を歩くときは自然と首が前後するでしょ。足の前後と、首の前後が一体化してる。それと同じで、子供がハイハイすると呼吸とか声帯とか、そのあたりが連動しちゃう作りになっているのだろうか?と思ったからだ。
でも、ある日から「ああああ」と言わないハイハイも出現しはじめ、僕は混乱した。どう違うのだろう、と。
もっとよく観察していると、彼がハイハイをする動機というのは「なにか面白そうなものが向こうにある!」と思って移動するときだ。「面白そう!」という興奮がつい声になって出てしまうようだ。その証拠に、声をだしてハイハイしているときは目をランランと輝かせている。狙った獲物は逃さない、という目つきだ。
一方、無言ハイハイはどういうときかというと、僕が彼をリビングに置いて書斎に荷物を置きに行ったときなどだ。一人置いていかれた、と思って不安になるのだろう。追いかけハイハイをしてくる。このときは無言だ。全速力ではなく、一歩、また一歩と歩いてくる。
そのときの足音・・・というかハイハイ音が、とても不気味でゾクッとする。まるで殺人者が一歩ずつ僕を追い詰めてきているかのようだからだ。サスペンス映画みたいな感じで、一歩一歩こちらに近づいてくる。怖い。
子供のハイハイ音にビクッとするとは思わなかった。
(2022.01.06)
コメント