
彼の右手には本物のみかん。彼の左手には、越後製菓の鏡餅の上に載せられていた、プラスチック製のだいだいのイミテーション。
大きさが違うし、重さも当然違う。
欲張りな弊息子は、こうやって物が2つ3つあると、必ずぜんぶ自分の手中に収めようとする。今回もそう。
で、器用にキャッチし、意味もなく腕を上げ下げしたり、みかんを咥えたりしている。みかんを咥えるのはアカン、農薬とかついてる可能性があるぞ。
それはともかく、「本物のみかんと、プラスチック製のにせもの」とを器用に持ち、バランスを取っているのはなにげにすごいことだな、と思う。重さが違うことを腕が検知し、脳が認識し、右腕と左腕それぞれの筋肉に対して力加減のコントロールをしているからだ。
人間なんだから当たり前とも言えるけど、生まれたばかりでまだ何も出来なかった頃の弊息子を見ていたのでいちいちこういうのに驚く。息子の成長に驚く、というよりも人間のメカニズムというのがいかに複雑で微細なところに及んでいるのか、ということに対してだ。
(2022.01.13)
コメント