離乳食をこしらえる

12月28日、弊息子を迎えに保育園に行った際、保育士さんから「年末年始の間に離乳食を進めておいてくださいねー」と言われた。

保育園に通っている0歳児にとって、離乳食をあれこれ家で食べるのは宿題のようなものだ。なので、今回冬休みの宿題が出た形だ。

保育園では、午前中と午後の2回、給食が出る。で、その給食は子供の成長にあわせて細かく分けられていて、「初期」「中期」「後期」「完了期」と4つのレベルが存在する。それぞれのレベルで提供される給食の献立は違っており、まずは家庭で指定された食材を全部食べたという実績があってはじめてそのレベルの給食が食べられる。まずは、十倍粥からスタートして、レベルが上っていけば食材の種類も増えるし、硬さもかわってくる。

まるで公文式みたいじゃないか、と思ったが、食物アレルギーによるトラブルを防ぐためのものだ。

これがそのレベル上げのために必要なリスト。びっくりするほどの種類をお試しする必要がある。

後期(9-11ヶ月)としては、

クラッカー、スパゲティ、ビーフン、ホットケーキミックス、バターロール、ビスケット(子ども用)、さといも、オクラ、きのこ類、ねぎ、ぶどう、柑橘類(オレンジ)、低糖度ジャム(いちご)、ひじき、さんま、きな粉、牛乳、豚肉(ひき肉、もも肉)、卵(全卵・加熱)、ケチャップ、マヨネーズ、サラダ油、ごま油、バター、ごま(いり)、ホールコーン

今数えてみたら、27種類もあった。

これらを食べさせるだけなら簡単だけど、目的はアレルギー症状がでないかどうかのチェックだ。いきなり何種類もミキサーでウィーンと混ぜて最強のミックス離乳食を作ったぞ!というわけにはいかない。

一種類ずつ慎重に食べさせ、発疹や呼吸困難などないかどうかを見極めないといけない。しかも、一種類の食材について2回食べることが求められており、つまり27種類✕2回=54食も必要となる。これは大変だ。

昔はこんな細かくなかったんだろうけど、21世紀を生きるということは本当に大変だ。「リスク」というものを認識した以上はどこまでそれを除去できるか、という細かい話がいっぱいある。

豚肉の「ひき肉」と「もも肉」を食べ分けるという芸の細かさには大人の僕でさえ面食らった。そもそも僕、「これはもも肉ですよ」と言われてもたぶんわからん。「バラ肉ではないな」程度しか理解できないけれど、そんなレベルでアレルギーチェックが行われる。

かといって、いきなり「オクラ単品」を食べさせるわけにはいかないので、「これまで食べてセーフだったもの」と「新しくチャレンジするもの」とを混ぜつつ、離乳食を作っていく。

いっとき、僕は和光堂やキューピーのベビーフードを使っていたのだけど、この離乳食リストを見たらそれどころじゃない。横着してないで、どんどん新しい食材を取り込んだオリジナル離乳食を作らないと。

・・・で、その結果、大人が見ても謎の離乳食が出来上がる。これ、なんだっけ、という外見。

弊息子は最初の一口目、すごく渋い顔をして嫌そうな顔をする。でも、二口目以降は好き嫌いなくおとなしく食べてくれるからありがたい。

今までで一番イヤな顔をしていたのは、プレーンヨーグルトをそのまま食べさせたときだ。大人たちは砂糖なしが当たり前で食べているので、子供にも当然のようにプレーンで与えてしまった。でも子供にとっては「なんか酸っぱくてドロドロしたもの」を口に押し込まれてビックリしたらしい。

(2022.01.18)

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