弊息子は、一度歩くことを覚えたらどんどんあちこちをウロウロするようになっていった。
正月頃にようやく本格的にハイハイをするようになったな、と思っていたのに、本格的な歩きまでわずか2ヶ月足らずだった。子どもの成長は猛烈だ。
なので、嬉しいというよりも焦りの方が強い。僕のような性格だと、そういう感想を抱く。子どもの「今」にちゃんと向き合えているだろうか、今この瞬間に最適な情報や体験をタケに与えられているのだろうか、という自戒の念ばかりだ。

そんな親の考えなんて全く無関係に、タケは家中をよたよたと歩き回る。まだ赤ちゃんから子どもへの過渡期ということもあって、腰から足にかけての骨格が未成熟なのだろう。まるでペンギンの行進みたいに、肩を左右にヨタヨタさせながら歩いている。
足元なんてちゃんと見ていないから、すぐに小さな段差や障害物につまづく。尻もちをつく。でも、すぐに起き上がってまた歩く。
これまで、ハイハイしているタケを見て、「よく膝小僧が痛くならないなあ。体重が軽いからかなあ?」と不思議に思っていた。実際に僕がタケのマネをしてハイハイすると、すぐに膝が痛くなるからだ。
しかし、こうやって立って歩いているタケを見ると、「ああやっぱりハイハイは膝が痛かったのかもしれない」と思う。考えすぎかもしれないけれど。
最近は、やたらと何かモノを手にして、お散歩をキメている。手提げ袋なんてぶら下げていたら、バランスを崩すんじゃないか?と思うが、むしろ何かを持ち運んでいるのが嬉しいらしい。
その話を実家の母親にしたら、
「私も足腰が弱って痛いけれど、むしろ手提げ袋とかを持って歩いたほうが身体のバランスが良くなった気がする」
と言っていたので驚いた。そんなことってあるのか?
(2022.02.25)
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