育児というのは知らないことだらけだ。
「そんなに気を配らなくたって、ほっといても子どもは育つよ」という声がある。それはそれでごもっともだと思うが、目の前で日々成長している弊息子を見てしまうと、その時々の最適な教育、サポートを与えたいと思ってしまう。
で、今回は水を飲む方法について。
たまたま、「生後6か月くらいからストロー飲みの訓練を始める」という記述をどっかの育児webサイトで見かけた。それで僕は慌てた。やばい、わが子は1歳を過ぎてもまだストローが使えていないぞ、と。
これまで、スパウトマグと呼ばれる、哺乳瓶の吸い口とストローとの中間みたいな形をしたボトルをタケに使わせたことがある。しかし、哺乳瓶ではないということ、さらには大好きなおっぱいではないことから嫌がって使おうとしなかった。
親としてはあきらめて、そのままコップ飲みの訓練に移行していった。コップの水をバチャーっとひっくり返すので面倒だけど、使えないスパウトマグやストローを根気強く使わせるよりはマシだった。
しかし改めて、ストロー飲みの訓練開始だ。
タケとしてはストローを差し出されて「なんでやねん」と思ったんだと思う。この棒みたいなものから水が出てくることをまず理解できないし、水を飲むのになぜ棒を吸わないといけないのかも納得できないだろう。そのため、ストローをビンビンとはじいておもちゃにし、引っ張ってマグを振り回し、親を困らせた。
結果的にストローが使えるようになるまで半月ほどかかっただろうか。一度慣れると一気にストローに親しむようになり、これから暑くなって熱中症が心配される時期を前に間に合ってよかったと思っている。水筒から直接、本人の意思で飲みたい量を飲めるようになったのは大きな収穫だ。
そして、親としても食事のときに「コップをバチャー」されることがなくなり、片付けが楽になった。
よかったよかった、と思っていたのだけど、後日保育園の先生から
「ご自宅でストロー使ってらっしゃいますか?園の食事の際、コップをひっくり返すんです。コップ飲みの訓練をさせてください」
と言われてしまった。どうやら、コップ飲みが下手になってしまったらしい。
「あ、いや、コップ飲みはできるようになったので、まだできていなかったストロー飲みを最近覚えさせているんです」
と弁明したら、先生からバッサリ。
「園ではストローを使うことはまずありませんので、ご自宅でもコップ飲みをさせてください」
あらー。
まあ、外出時にストローが有効、ということにはかわりないので、やってよかったけれど。
(2022.05.04)
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