早くも息切れしそうな手作りモンテッソーリ教具

我が子にモンテッソーリ教具を作って「おしごと」をやらせているのだが、早くも息切れ気味だ。

モンテッソーリの教えが医科学のジャンルにおいてエビデンスがあるものなのかわからない。でも、「子どもが興味があるときに興味があることをしっかりやらせる」というのは大いに賛成だし、公園を走り回るだけでなく、手先をはじめとする五感の訓練を早くからやっておくのは大事だと思っている。

だからできるだけモンテッソーリ的なものは弊息子タケに授けたい。

とはいっても、これがなかなか難しい。

夫婦共働きなので、朝はバタバタして時間がない。夜も家に帰ってくるのが18時半近くだ。タケは家にいて起きている時間の大半は、食事時間という構成になってしまっている。

食事時間以外はというと、今度は大人が食事の支度をやっていたり家事をやっているので、タケにかまっている時間がない。

「勝手にモンテッソーリをやっていてくれ」と言いたいところだけど、集中力が続かない1歳児にそれは無理だ。しかも、「首が締まるかもしれない紐」とか「誤飲するかもしれないビー玉」といったものを使わせることもあるので、親がそばについていないと危ない。

あと、モンテッソーリ教具は子どもの成長や興味のタイミングにピッタリあわせて使わせる必要がある。タイミングを逃すと全く興味を持ってもらえなくなる。逆に、これまで全然興味を持ってもらえなかったのに、今なら興味を持ってもらえている、というものもある。全ての教具をずらりと並べて、「どうぞご自由にお使いください」というほど家は広くないので、何を子どもに触らせるかは親がしっかり観察していないといけない。

そんなわけで、「モンテッソーリ、しっかりやりたいんだけどなぁ」と思いながらも、だんだんと教具を自作したり与えたりしなくなってきた。そうなると、教具として買ってきた小物はバラバラに散らかりゴミみたいになってくる。家のあちこちにタケが蹴散らした洗濯バサミが落ちていて、フェルトのポンポンもテレビ台の下に転がっていたりする。

こういうのって、専業主婦(夫)が家庭にいるとみっちり対応できて子どもには良いのだろうな、と思う。そのかわり保育園での多様な体験はできないけれど。保育園プラス家でみっちり教育ができれば最高だけど、そりゃ無理だ。そんな余裕がないから保育園に通わせているわけだし。

最近、僕の残業時間が激増している。その結果、税金や社会保険料が上がったのは想定の範囲内だったけど、「子ども手当」が減額されるやら、認可保育園の月額保育料が増額になるやら、踏んだり蹴ったりだ。しかも、タケが病欠したらベビーシッターに頼らざるをえず、その負担も馬鹿にならない。

子育てって大変だ。いや、お金の話はともかく、「こういう教育をさせたいんだ」というハードルが昔と比べて上がっちゃって、それが実現できていないことにもどかしさを感じてしまう。

本当ならピアノを習わせたいんだけど、習い事なんてさせる時間的余裕がないと思う。うーん。

(2022.05.27)

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