生まれて30分で歩けるようになる馬だけがすごいんじゃない

今年1月頃に高速ハイハイができるようになったな、程度だった弊息子タケ。

いったんつかまり立ち、手押し車を使った歩行ができるようになると一気に脚力がついてきた。人間ここまで成長が早いとは、親として完全に油断していた。わずか半年で、公園を走り回るようになった。

しかも、丘があって起伏があるような場所でも臆せず走る。つんのめって倒れるんじゃないかとヒヤヒヤするけれど、本人はスルリと走り抜けていく。

言語の発達はまだまだだ。自分の名前と他人の名前が違うことくらいはわかっているようだけど、ほとんど気まぐれ程度にしか発話できない。

なので、言語機能というのが動物の発達においていかに高度なのか、というのがよくわかる。

最近のタケは足場が不安定なアスレチックのネットを平気で歩くようになった。バランスを崩して片足がネットにはまり、べそをかいて助けを求めるときもあるけれど、大抵は一人で歩ききってしまう。たいしたものだ。

でもおそらく、奴はまだ「高いところは怖い」という概念を習得していないのだろう。ひょっとしたら地面との距離感を立体視する能力がまだ未完成かもしれない。

こういうのを「怖いもの知らず」という。

ナポレオンは「吾輩の辞書に不可能という文字はない」と言ったとされる。ナポレオンは自分の辞書で「不可能」という言葉を検索し、存在しないということを確認したからこそこういうことを言えた。

でもタケはどうだろうか。彼は単に「高いところが危険である、落ちたらとんでもないことになる」ということを知らない。

自分の身を自分で守らせるためには、危険も知らないといけない。彼には、怪我をしない程度に危険な体験はさせていきたい。たとえば刃物とか、尖ったものとか、重たいものとか。なんでもかんでも「危ないから駄目!」と彼の周辺から除外するのではなく、親の見える範囲内で危ないことをやらせたい。

でもそれがとても難しいということも、十分わかる。親って暇人じゃないからなぁ。。。

(2022.06.09)

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