ストレッチポールを引き廻しの刑

子どもって何が楽しいと感じるのか、よくわからない。

我が家にあるストレッチポール(の類似品)を引きずり回していらっしゃる。

ニコニコしているのかというと、そうでもない。非常に真面目な顔をして、「これが自分のしごとだ」というような雰囲気で家をウロウロしている。

ウレタン製なので、ポール自体は軽い。しかし1メートルくらいある長さなので、自分の身長よりも長いものを持ち歩くことになる。当然、思い通りにはコントロールできない。

でもそれが楽しいのかもしれない。いろいろな感触を体験することが子どもにとって最大の楽しみだ、と思いたい。

「思いたい」という表現を使っているのは、傍から見ていて子どもが心底楽しんでいるのかどうか、判別がつかないからだ。

子どもが生まれるまで、「子どもが楽しんでいるときというのはキャッキャと笑っているときだ」と思っていた。しかし実際はどうだ?子どもって、楽しんでいるときは真顔になっていることが多い。その行為に集中しているからだ。

なので、この「ポールを家中引き廻している行為」も、楽しんでやっているのか、それとも暇を持て余して仕方がなく暇つぶしをやっているのか、どっちかわからない。

「ああ、レゴとかプラレールとか、わかりやすいおもちゃを買ってあげたいな」

という安易な欲求がむくむくと湧くが、それは考え過ぎなんだと思ってやめている。

(2022.06.21)

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