暑い暑いとうちわをあおいでいたら、弊息子タケが僕のうちわを奪い取り、バタバタやりはじめた。
たどたどしいけど、なんとなくあおげている。ただ、一体なにに向かって仰いでいるのかが謎で、「仰いでいる真似」をしているだけだ。むしろ、手を動かすことによって自分が暑くなる。
この動作を見ていると、うちわをあおぐという行為は手首のスナップと、急停止と急加速が必要な動作で高度なことなんだな、と気づく。子どもが家族の一員になってから、「あ、これは案外難しいことなんだ」という動作や思考、お作法の発見がある。
で、肝心のタケだけど、適当に親のマネをしてうちわを振っていたが、途中で飽きたのでうちわを投げ出した。そりゃそうだ、涼しくなるわけでもないし、なんのご褒美もない動作だからな。
(2022.07.06)
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