最近の弊息子タケは、玄関に置いてある僕の靴をはきたがる。
当然、ブカブカだ。そして彼にとっては、革靴だろうがスニーカーだろうが、重たすぎる。それでも、履くということが嬉しいらしい。
普段彼が履いている靴はマジックテープ式だ。1歳半にも満たない彼にとって、マジックテープの靴を自由に着脱できる技術は持ち合わせていない。しかし大人の靴はどうだ?スポッと、簡単に足にはまるではないか!
そんなわけで、彼が若造の分際で得意満面で、リビングに靴を持ってくる。そしてご丁寧に親の前で靴を履いてみせる。大得意だ。何が得意なのかわからないのだけど、彼の中ではすごいことらしい。
「リビングに靴を持ってきては駄目だよ、靴は外で使うものだから汚いよ」と諭すのだけど、無下に注意するのはかわいそうだ。彼なりに親を観察し、自分なりに出来たことについては一応褒めておく。褒める、といってもあんまり褒め過ぎるとどんどん靴をリビングに持ち込むので、適度に。
どうも彼の理解においては、デカい靴ほど正義らしい。なので、いしの靴には目もくれず、僕のくつだけを狙い撃ちにする。ビジネス用の黒革靴なんて、彼にとっては「デカくて、重たくて、硬い」から大正義らしい。彼はまるでモデルのように靴を履いてポージングする。リビングで。おいやめろ。
下駄箱の登山靴にもちょっかいを出していたのだけど、さすがにこれは重すぎるのと、足首部分がハイカットなので履きづらかったのだろう。玄関先に蹴飛ばされて放置されていた。
(2022.07.15)
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