公園を走る弊息子タケ。
タケは手をつなぐのを嫌い、いつも一人で走り回る。
おっ、急に甘えてきたな、というときは「疲れたので抱っこしてくれ」というときだ。
疲れていなくても、最近のタケは「移動中の道路は抱っこしろ。そのかわり公園に着いたら構うな」というスタンスで、極めて省エネ思考がある。移動ごときに労力は割きたくない、ということなのだろう。
そんなタケの後ろをおいかける父親。
面白いものだ。今はこうやって子どもは自分勝手に走り回るが、あともう1年2年すると、頻繁に「ねえ、見て!見て!」と子どもから遊んでいる姿を見ろ、とせがまれるようになる。「見て」という要求はよく考えると不思議なものだ。「一緒に遊んで」ではなく、「見てくれ」なんだから。
それはともかく。
彼が走るとき、大人のように洗練された動きがまだできない。手を交互に振りながら勢いをつける、ということは習得しておらず、基本的には手を横に広げているか、それともトビウオの胸びれのように両手を後ろに反らしながら走る。
両手を後ろに反らせて走ると、顔を前に突き出した姿勢になる。倒れたら顔面直撃で危険だ。親としてはハラハラしながら後を追いかけていくことになる。「先回りして、転ばないようにする」のは無理だ。だって子どもの行動パターンが読めないから。
「両手を後ろに反らせて走る」スタイルは、まるで「パーフェクトヒューマン」を歌っていたオリラジ中田のようだ。
そして、両手を横に広げて走っているスタイルは、「Dr.スランプ アラレちゃん」のようだ。たとえが古いけれど。
いしは、「鳥山明ってすごいね、子どもをちゃんと観察していたんだね。アラレちゃん、デフォルメじゃなくて本当に子どもがああいう走り方をする」と感心している。
ちなみに、アラレちゃんみたいに「キーン」と叫びながら走るということはしない。タケの場合、「ああああああああ」と叫びながら走る。
(2022.07.22)
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