メロンを手に

北海道在住の友人から、メロンが送られてきた。畑のお手伝いをやっていて、そこでの収穫物なのだそうだ。

ありがたい。北海道から荷物を送るのはお金がかなりかかることだが、こんな立派なメロンを送ってくれるだなんて。

ドスッ。

「メロン、届きましたー」というお礼の報告をLINEで送ろうとして写真を撮っていたら、タケがメロンを机から落っことした。

やめてくれ、割れる!

スイカよりは頑丈だとおもうけれど、メロンだって繊細な果物だ。高さ数十センチのちゃぶ台から落としたら、下手すると割れる。

タケは、いつもの調子で「僕も持つ!」と手にしたものの、あまりに重いものだったので取りこぼしてしまったらしい。おそらく、彼がこれまでの人生で手にした中で一番重たいものだ。彼自身、その重たさにびっくりしていたくらいだ。

一回落として以降は、おそるおそるスイカの表面を触っていた。ただし、力加減がわかっていないので、触りすぎるとメロンが転がってまた床に落ちるのだけれど。

こうやって子どもは成長していく。「ああ、これは重たいものなんだな」と学習する。

そういえばふと思いだしたけど、最近彼はトイレットペーパーをくるくる引っ張らなくなったなぁ。あれは迷惑行為だったけど、子どもなりに面白い体験だろうな、と理解はする。彼がトイレットペーパーを引っ張らなくなった、ということは、彼なりに「これを引っ張るとこうなる」ということを理解し、さらにその行為がさほど面白くはないものになったということだ。

思春期になって子どもはスカした性格になるんじゃない。生まれた直後から、学習とともに森羅万象に対してスカしていくようになるんだ。

(2022.07.28)

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