
保育園から持って帰ったのが、これ。
どうやらトンボをこしらえたらしい。
ええと、さすがに羽や目を棒に接着するほどの技術はまだ弊息子に備わっていないはずなので、彼がやったのはシール張りと、ひっかき傷のような色鉛筆の模様だろう。
どうなんスかね、こういうのを見て、世の親御さん諸君は「わが子の僅かながらも成長の様子」を感じ取って感動するんだろうか。僕はそういう気持ちが特にないので、我ながら薄情だと思う。
「へえー」と言っておしまい。
成果物の写真を撮って、翌日には廃棄してしまう。もし広い家に住んでいたら、こういうものをいちいち保存しておこうと思うだろう。そして、それがどんどん溜まっていき、子どもの成長とともに「捨てるに捨てられない、いるかどうか怪しい膨大な成果物」の山になるのだろう。
その点僕らは、あっけなく捨てていく。
実家の母親は、「いらなくなったおもちゃがあったらこっちに送りなさい。捨てないで」という。
ちょっと待ってほしい、実家から僕が半世紀前に使ったおもちゃが送られてきて、それを弊息子タケは使って遊んだ。さらにそのおもちゃを送り返すと、いよいよ一つのおもちゃが一世紀近く使われる時代がくるかもしれない。まあ、使えるならそれでもいいんだけど、本気かよ?と思う。
(2022.09.30)
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