石垣をじっと見る

最近の弊息子タケは、細かいものに注目することができるようになってきた。1歳半を過ぎてからだろうか。

公園に行ったら、地面を走り回っているアリを見つけて「アリ!」と叫んで指さして教えてくれる。

一般的に乳幼児の視力というのは大人が思っているよりも相当悪く、1歳でだいたい0.2、2歳頃になってやっと0.5程度だと言われている。つまり、車を運転できないレベルの視力で、大人ならメガネによる矯正が入ることになる。

そんな視力なのになんでアリを見つけられるのか、原理がよくわからない。しかも動体視力だって相当悪いだろうから、チョロチョロした小さいものを追い続けられることが不思議だ。でも、弊息子に限った特殊能力なわけではなく、どの子もだいたい似たような視力と注意力は持っているらしい。

この日のタケは、通りすがりの道路脇の石垣をじっと注目。よじ登りたいのかと思ったが、そうではなくずっと石垣の隙間にいるアリを探し、追いかけ続けていた。

こういうのを見て、親バカというのは「うちの子は昆虫学者になるのかもしれない」などと夢想するんだろうな。わかるわー。僕がまさにそうだもの。なにか彼の人生の選択を決定づけるできごとが、今目の前で萌芽としてあるんじゃないか?って考えてしまう。実際はそんなこと、ほとんどないんだけれど。

(2022.10.21)

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