いとこたちの交流

弊息子タケのところに従兄弟がやってきた。

一人っ子のタケが子ども同士で遊ぶ様子というのは見たことがない。コロナ以降に生まれた子どもなので、保育園の参観が存在しないからだ。

そもそも1歳児は、まだ協調して何かをするという知性が備わっていない。なので、友だちと一緒に遊ぶ、ということができないという。せいぜい、友だちのおもちゃを奪って喧嘩になる程度だ。

実際僕がタケのお迎えで保育園に行くと、1歳児クラスの連中はほぼバラバラだ。まるでゾンビのように、部屋をふらふらと一人ひとりが思いつくままに動いている。タケは3月生まれなのでクラスの中でもっとも成長が遅い部類だけど、年度の早い段階で生まれた少年少女たちも大して差がないように見える。なので、2歳でもまだまだ「一緒に遊ぼう!」「うん!」という関係性にはなりづらいらしい。

そんな中でやってきた従兄弟だが、5歳の兄と3歳の妹のペアだ。そこに1歳のタケが入ると、ちょうど2歳ずつズレたコンビになる。しかも偶然全員が3月生まれだ。

さてどうなるか、と思ったら、まず5歳の少年がグイグイと一人で遊ぶ。しかも猛烈に。走るし、なにやら叫ぶし、持ち込んできたミニカーなどで豪快に遊ぶ。とにかくエネルギーがダダ漏れで、エコのかけらもない浪費タイプだ。そんな5歳でも、3歳の妹と1歳の従兄弟であるタケを統率して遊びを企画するような知性はまだ備わっていないようだ。

次に3歳の少女。これがすごい。5歳の兄貴とタメを張ろうとしていて、動きが兄に負けず激しい。たぶんこのまま5歳になったら、今の兄よりもエグい活動量になりそうだ。お父さんお母さん大変デスネー。で、その少女は基本的に兄のマネをして走ったりしている。一緒に行動しているので仲良く遊んでいるようだが、基本は兄も妹も「じゃあ今度はアレをして遊ぼう」という協調プレイはないように見える。

そんな感じで、タケという従兄弟がいようがいなかろうが、勝手に遊びまくっている兄と妹であり、タケはしばらく唖然としていたのち、なんだか楽しくなってきたらしく「キャーッ」と叫びながら家の中を走り回りはじめた。子供同士の興奮は伝染するものらしい。

そうやって三者三様の動きだったけど、しばらくして様子を見たらタケが3歳少女の上にまたがっていた。何がどうやったらこういうシチュエーションになるのか、不明だが、どうやら謎の意思疎通で仲良くなったらしい。

「重ーい、たすけてー」と少女が叫んでいる。おい、もういい加減にやめとけ。子どもは手加減を知らないので、ほどほどのところで引き剥がさないと喧嘩になる。

(2022.10.21)

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