1歳児とはいえ、どうやら仏壇というのはいたずらをしちゃいけない場所だという認識はできたようだ。
いろいろな小物がたくさん並ぶけれど、それらには手を触れずに神妙な顔で手をあわせる。
ただ、基本的には「いただきます」をするときの合掌と同じやり方で、パチン!と手をあわせているのは子どもならではだ。
子どもからすると、なんでご飯の前にやる謎儀式と、この意味不明な祭壇への挨拶とが一緒なのか、さっぱり意味がわからないだろう。
手を合わせたあとは、彼にとってのご褒美がまっている。悪意はないものの、力加減がわからないのでバキバキと線香を折り、そのあとにお鈴をちーんと鳴らす。このルーティンができるのは彼としても満足らしい。
ただ、仏壇からただならぬ迫力が漂ってくるのが子ども心にわかるようで、ちーんと鳴らすのが面白いからといって、むやみやたらにカンカン鳴らすことはせず真面目な顔つきだ。
(2022.10.24)
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