子供向け屋内遊び場にふたたび行く

弊息子タケを連れて、ショッピングモールの中にある子ども向け屋内遊び場に行く。

チャリンチャリンと時間の経過とともに課金されるか、1日フリーパス券を買うかという選択を迫られるお店で、子どもに同伴する大人にも課金が及ぶ。侮れないビジネスモデルだ。

大人たちは開き直って1日フリーパス券を買っているのか、子どもを遊ばせている間にマッサージチェアで居眠りをしていたりする。スペースの片隅にあるデスクでPCを広げ、仕事かネットサーフィンかなにかをしている人もいる。

ここにやってくるのはこれで三度目。

おもちゃがたくさん置いてあるというより、体を動かすスペースが多い。巨大なボールプールや、空気で膨らませたすべり台、短距離走ができるようなトラックもある。

そういうところでタケを遊ばせてみると、子どもの成長というのがよくわかる。ああ、前回はこれができなかったのにできるようになったな、とか、興味がこっちに向くようになったか、とか。

感心するのが、おままごとっぽいことができるようになってきたことだ。

我が家では僕が料理を作っているので、タケにも「父親の姿をマネて、若くして厨房に立つ子ども」になって欲しいと思っている。

しかし現実的には、キッチンの入り口はベビーゲートで封鎖して、彼が中に入れないようになっている。そして僕の調理は彼の目線の高さでは見えない場所で行っている。

これはなんとかしたい、できるだけ彼の目の前でライブキッチンをやりたい、と思っている。しかし、現時点で彼を包丁と火に近づけるわけにはいかないので、手をこまねいているところだ。

現時点のタケは、まだ「料理を作りました!はいどうぞ召し上がれ!」と料理人のロールプレイはできない。

単に、鍋という器に食材のおもちゃを入れ、それを右から左に移すだけだ。

それでも僕に見て欲しいらしく、僕をカウンターの向かい側に座らせ、父親が見守る中食材のおもちゃを右へ左へと映していく。僕はそれを神妙な顔で眺める。

「食べさせてくれるの?」

と聞くと、「ドウゾー」と言うので、「むしゃむしゃむしゃ!」と大きな音を出して食べるマネをしたら、屈託のない笑顔で喜んでくれた。

おままごとをやっている子どもたちが、みんなプロの料理人や親の調理シーンを見てマネているわけじゃない。「おままごと」という遊びの文脈をなんとなく子供同士で共有していくのだろう。彼もいずれおままごとを経て、自分で料理を作ることができるようになってほしい。

(2022.11.12)

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