出産お祝いで一番活躍しているのは、電動鼻吸い器だった

弊息子タケは、滲出性中耳炎の持病がある。

医師から指摘を受けるまで、その病名すら聞いたことがなかった。どうも耳たぶをよくこすっているな、と思って近所の耳鼻科に連れて行ったら、滲出性中耳炎と診断され、それ以降週3~4回ほど保育園帰りに通院している。

今じゃ耳鼻科の女医さんは顔なじみだ。女医さんは自分のことを「ばぁば」とタケに呼ばせ、タケが診察にやってくるのを日々楽しみにしているくらいだ。

でも、タケ自身は病を患っているわけで、本人はちょっと大変だ。

滲出性中耳炎というのは、鼓膜の奥、中耳のところに浸出液が溜まった状態のことを指す。本来なら、耳の奥の体液は自然と鼻から喉に向けて流れ落ちていく。しかし、耳管のどこかが炎症をおこして詰まっているため、液が流れずにタプタプになっているらしい。

本人はトンネルの中に入って耳がツンとしているような状態が続き、音もくぐもって聞こているようだ。なにせ鼓膜が液でヒタヒタになっているのだから。

できることといったら、病院および自宅で鼻水の吸引を行うこと、そして病院でネブライザー(薬剤が入った煙を吸う、耳鼻科でおなじみのやつ)を使うくらいだ。

よっぽどひどい場合は鼓膜に穴を開けることもあるが、幸いタケはそこまでではないらしい。

そんなわけで、鼻水が出ている日も出ていない日も、朝晩1日2回、鼻水の吸引を自宅で行っている。

いつも活躍しているのは、友だちが出産祝いで贈ってくれた電動鼻吸引器。

ピジョン
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高いものだということは知っていたので恐縮したが、まさかほんとうにこんなに高いとは思わなかった。会社の入社同期数名がお金を出し合って買ってくれたのだが、これが実に良い貰い物だった。

友人が出産する、というイベントを控えている人は、仲間と相談してこれを買って贈ると良いと思う。仲間が数名集まれば、一人当たりのお金は少なくなる。一人ひとりがバラバラな贈り物を贈って他の人と内容が被ったりするより、割り勘で高いやつを一発ドカンと買うのは正解だ。

子どもが鼻水を垂らす生き物だ、というのは僕自身そうだったので知っている。しかし、予想していたよりも遥かに子どもというのは鼻タレであることを思い知ることになる。しかも乳幼児のうちは「鼻をかむ」どころか「鼻をすする」ことさえできない。ひたすら鼻水をダラダラ垂らしている。これは吸わなくちゃ。鼻吸い器、あったほうがいい。

電動鼻吸い器ともなると、1万円超えのお高いものになる。所詮、掃除機みたいなものでギューンと吸うだけなのになんでこんなに高いんだ?と不思議だが、ハンディタイプのコンパクトな電動ものだと数千円で買うこともできる。でも、弊息子タケのように「単なる鼻タレの解消だけでなく、鼻の奥の炎症をどうにかしたい」という向きには、今回頂いたような高級機がちょうどよかった。吸引力が強いからだ。

耳鼻科の医師に「家で吸引するときのパワーはどうすればよいか?」と聞いたら、「一番強く」と指示されている。なので、言われたとおり、最強の吸引力でタケの鼻腔を日々お掃除している。

吸引にタケはすっかり慣れっこになっていて、最近は自分で吸引器のスイッチを入れ、自分で吸引(のまねごと)をやるようになってきた。親に抑えつけられて泣く、なんてのはほんの1ヶ月程度だったと思う。

電動鼻吸い器が一般的に出回る前は、親がチューブの片方を吸って、チューブの反対の口から子どもの鼻水を吸う、というタイプのものが一般的だったようだ。

チューブの途中に鼻水が貯まるトラップが仕掛けられているものの、この手動吸引は親が風邪をうつされやすいそうだ(助産師の知り合いから聞いた)。その点、電動式は安心。

・・・と思ったが、吸引した鼻水が溜まったノズルを洗浄する際に油断があるらしく、結局僕自身も風邪をうつされる。子どもが生まれて以降、大の大人の僕も体調を崩しやすくなった。

(2022.11.23)

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