偏愛する肉

弊息子タケ、だんだんと食の好みがはっきりしてきた。

離乳食の頃はなんでも食べていたので、「良かった、好き嫌いなくこの子は食べられそうだ」と親はぬか喜びしていた。

しかし、だんだんと大人と同じようなものを食べるようになるにつれ、「食感が気に入らない」「酸味が嫌だ」などの理由と思われる拒絶が始まった。口の中に入れた後、ペッと吐き出されるのは、料理を作った人間としては結構つらい。

しかもだんだん記憶力がついてきたので、口に入れるまでもなく「ヤダ!」といってお皿を突き返すこともある。目の前にある食べ物が何なのか、覚えているのだろう。

もっぱら、ネギやピーマンといった青いものは嫌がるし、昔は好きだったはずのキャベツなんかも細かく刻んでいないと嫌がる。このままいくとどんどん野菜を食べなくなってしまいそうで、ちょっと警戒している。

外食ともなれば、食物アレルギーを持つタケにとって怪しい食べ物だらけだ。そうなると、しゃぶしゃぶ食べ放題のお店に行くか、(味付けがされていない状態でお肉が出てくる)焼肉店に行くか、そういうことまで考えないといけなくなってくる。

親の気苦労など知ったこっちゃないタケは、お肉が食べられればご満悦だ。

ハンバーグ、ソーセージ、鶏肉だんごが大好きだし、最近は焼肉のような「噛みちぎらないと食べられない」肉にも果敢に挑戦している。

噛みちぎるだけの歯が生え、顎の力がついてきたのは良いことだ。でも、その噛みちぎる力をぜひとも野菜に振り向けてもらいたいものだ。

何故か彼の場合、乱切りにしたレンコンに関しては大人しく食べる。サクッとした歯ごたえは好きらしい。

(2022.11.26)

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