たい焼きをぱくられた

紅葉を見にお出かけした日の帰り道、たい焼きを1つ買って夫婦で食べようとしていたら、弊息子タケがたい焼きを触らせてくれとねだる。

見たことがないものだし、一体なんだろう?と興味を持ったのだろう。ぬいぐるみと思ったのかもしれない。

そんなわけで、請われるままにたい焼きを渡してみたら、そのままガブーっとかじられた。えっ、食べるの?

「返して!」

と親が取り返そうとすると、タケはまだ一口目を飲み込んでもいないくせに「ヤダ!」と言って抵抗する。なんだなんだ、一体何が起きたんだ。

子どもに大人のおやつを取られたなんて、大した話じゃないと思うだろう。実際そうだ、大したことはない。でも僕がびっくりしたのは、人生で初めて見たたい焼きを見て、「あ、これは食べ物だ」と理解し、しかも「食べたら美味しいやつだ」と判断したということだ。なので、手に取り次第かじりつくという蛮行に及んだわけだ。

だんだんちびっ子はちびっ子なりに、情報と経験の蓄積ができてきて「推測」ができるようになってきたのだろう。

これまではせいぜい「親が食べているので、自分も食べたい」ということが時々ある程度だった。でも今回は「親もまだ食べていないし、見たこともない食べ物だけど、これはうまいに違いない。親に食べられる前に自分が食べちゃえ」とすごく(自己中心的に)正しい判断をしたことになる。

侮れなくなってきた。

もう、うかうか子どもの前で「大人だけのお菓子」なんて食べていられなくなってきたぞ。

(2022.11.27)

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