絵本とタケ

すっかり絵本を読むのが好きな弊息子タケ。寝る前に本を読むのはルーティンとして定着している。

本を読まずに部屋の電気を消すと、悲しそうな泣き声を上げて照明のリモコンを探すくらいだ。

彼にとって「図鑑」というのは面白いものらしい。ストーリー性はないものの、いろいろなものがずらずらと載っているので一人読みには向いているようだ。ページをめくりながらじっと眺めていることがある。

ただ、図鑑なら何でも良いというわけではないようだ。「鳥類」の図鑑はほとんど興味を示さなかった。おそらく、どれも外観が似ているからだろう。二本足で、羽がついているという点ではどれも一緒だ。

もちろん、「働く車」や「電車」も基本的には同じような外観なのだけど、こっちの図鑑の方が食いつきがいい。工事用の車両なんて、黄色いことが多いのでページ一面黄色い車だらけになる。それでも楽しいらしい。

今、夫婦で話していることがある。

彼は確かに電車が好きだ。貰い物の新幹線のおもちゃでよく遊んでいる。しかし、だからこそ親からは電車の本やおもちゃを与えるのはやめよう、と。

これ以上、電車好きを純粋培養しなくてもいいと考えているからだ。知人親戚から、「タケちゃんは電車や車が好きだから」といってプレゼントで乗り物がらみのものをいただくことがある。もうそれで十分だ。僕ら親は、タケに対して乗り物以外の情報を提供していこうと思っている。

不思議なのが、タケを図書館に連れて行くと「エリック・カール」作の本を彼が持ってくるということだ。

「はらぺこあおむし」でおなじみのエリックカール。彼の画風は独特だけど、1歳の彼がなぜこの人の絵本を好むのか、親としてもよくわからない。ストーリーはシンプルだし。

エリックカールが著名なので、どの図書館に行っても目立つところに置いてあるからなのでは?と思ったが、彼はわかりにくいところに置いてある本をも見つけてくる。または、繰り返し「はらぺこあおむし」を借りたがる。どうやら本気で好きらしい。

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僕としては彼にいろいろな画風に接してもらいたいと思っている。最初のころは「しましまぐるぐる」のような原色どきつい絵本からスタートし、

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そこから意図的にだんだん「水彩画のもの」「モノクロ(に近いもの)」「テンポが良いもの」「漫画風のもの」など、選び分けて図書館から借りている。

彼において一番のロングヒットなのは、「だるまさんが」だ。

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0歳児のころから好み、2歳になってもまだ時々この本を楽しんでいる。親と一緒に体をゆするのがイイらしい。

一方、輪郭線が太い漫画絵というのは、親の予想に反してほとんど彼に受け入れられていない。たとえば、ブルーナとかももんちゃんとかノンタンとか。こういうのばっかり読みたがるんだと思ったのに。

そうそう、「こぐまちゃん/しろくまちゃん」のシリーズも彼は全く興味がない。「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んであげたいんだけど、本人が白けているので未だに実現していない。定番中の定番の本なのに。

絵本は、何百刷にも至る、時代を越えて読まれ続ける名著がとても多い。親が子どものときに読んだ本を自分の子どもにも読ませたい、ということなのだろう。その結果、時代にあわない内容の本も結構見受けられる。

典型的なのが、「あんよ」という表現。いまどきは死語だ。他にも、「おつむ」をはじめとし、古典の授業か?というような言葉があちこちに出てくる。

そういうときは、僕ら親は「あんよ」を「足」と言い換えて対応する。今更タケに「あんよ」という言葉を覚えてもらわなくて結構。

そんなタケが、ゴツい絵柄&エグい食物連鎖の現実を堂々と描ききった絵本、「たんぼレストラン」を何度も読みたがったのにはちょっと嬉しかった。

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こんな内容でも楽しめるとは、我が子として誇らしい。

最近のタケがドはまりしているのは、「ミッケ!」という本だ。

あまりに気に入りすぎて、本を家中あちこちに持ち歩いては読んでいる。そのため、ページがボロボロになってきたくらいだ。図書館で借りてきた本ではなく、所有している本なのでよかった。

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「ウォーリーを探せ!」的なもので、いろいろなものが描かれているページの中から、「馬」とか「ゾウ」とかを探す。

文字が読めないタケは一人でこの課題に挑戦することはできないので、必ず親が付き添って出題し、子どもがお題のモノを絵の中から探し当てたら褒める必要がある。

もともとこれは外国の本なので、出題が難しい。現代日本の住環境で子どもが見る機会がないようなものがたくさん絵の中に登場する。「これは?」とタケから聞かれても、大人でもうまく説明できないモノだったりする。

彼の現時点での知識の範囲内で出題しないといけないので、それが大人にとってはちょっと難しい。大人が子どもとしりとりをする時、頭を悩ませるのと一緒だ。大人は、子どものボキャブラリーにあわせてしりとりの受け答えをしないといけない。それと一緒。

タケに「●●はどこにある?」と聞くと、対して彼はしばらく探して、「無い!」と叫ぶ。1歳8ヶ月くらいから徐々に意味のある言葉を発するようになってきたけれど、タケにおいて一番よく活用される言葉が「無い!」だ。

「ほら、ここにあるよ」と正解を教えてあげると、「あった!」と言う。いちいち語尾に感嘆符がつくような喋り方をするのが子供らしくてかわいい。

(2022.12.12)

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