カメラを向けると歌舞伎の見栄みたいなポーズをとる

どこで覚えたんだろう、スマホカメラを向けると、両手をパーにしてポーズを取るようになってきた。

保育園だな。

僕ら両親は一切こういうポーズを取らないので、親のやってることを真似たということはない。

これからいろいろと保育園で親が知らないことを吸収してくるのだろう。中には悪いことも。

子育ての際、あんまり口には出したくないけれど、「朱に交われば赤くなる」という言葉をどうしても意識するはずだ。今の僕らはほとんど意識していないけど、だんだんそういうことを気にするようになっていくはずだ。どこの学校に行かせようか、どういうグループと接すればよいだろうか、なんて。

電動アシスト付き自転車を乗り回すようになってから、坂の上にある「文教エリア」と呼ばれる地域をうろつく機会が増えた。すると、僕が住んでいる坂の下とくらべて、家のサイズも形も住んでいる子どもの身なりも、そして小学校の作りの良さも、全てが違うということに気がついた。

実際問題僕らはその文教エリアに住むだけの財力はないので、そういうのを見て「羨ましい」とは思わない。でも、「こういうところで育つのと、そうでないのとでは子どもが見える世界って違ってくるんだろうな」とは思う。

これから、東京オリンピックの選手村跡地が大規模なマンションエリアとして再開発され、「HARUMI FLAG」という名前でリスタートする。これまで人が住んでいなかったところにこつ然と現れる万人単位が住む新しい集落。そして安いところは坪270万円くらいから買え、昨今の東京不動産価格としては激安だ。一方、湾岸の眺望を目当てに高額な単価の物件を買うお金持ちもいる。新しい土地に金持ちからそうでない人までごちゃまぜに住んだ時、どういう文化が生まれるのか、HARUMI FLAGの将来が楽しみだ。

(2022.12.24)

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