ついに食事で脱獄を果たす

弊息子タケの最近の食卓は、まず「椅子に座る・座らない」でひと悶着ある。

ベビービョルン
¥16,800 (2023/12/15 22:10時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場

ベビービョルンのハイチェアを愛用してきたが、いよいよ彼がこの椅子に座るのを本格的に嫌がり始めた。

親としては、一旦テーブルをセットすると子どもが立ち上がれなくなる構造をとてもありがたく使ってきた。子どもというのは食事の際、椅子の上に立ち上がってみたり、横を向いたり、お行儀が悪い生き物だからだ。でもこの椅子なら、真正面をぴしっと向いた状態がキープされる。

彼のご機嫌がよっぽど良い時以外は、親が二人がかりで押さえつけてこの椅子に座らせるという展開になってきた。

立ち上がって膝に力を入れ、「断固座らないいぞ」とばかりに叫びながら踏ん張るタケ。その膝をカックンさせてなんとか座らせようとする親その1、座るやいなやテーブルをセットし、完全にタケを固定しようと身構える親その2。

この構図、傍から見ると幼児虐待だ。そろそろ別の椅子にしなくちゃ駄目かなぁ。

というわけで、ハイチェアはバルコニーに追いやり、今は彼に大人と同じ椅子を使ってもらっている。座面の高さ調整は、ジョイントマットを積み上げたものを座布団代わりに敷いている。

自由を得たタケは、ご機嫌に食事をするようになったかというと、むしろその逆だ。食事に不満があれば、その意志を全身で表現できるようになったため、親の手間が増えた。

これみよがしに足を机の上にのっけてみたり、テーブルに腹ばいになって身を伸ばし、手が届かないところにあるお皿を引き寄せようとしたり。自由を満喫していらっしゃる。

もちろん、その都度親から注意されるわけだが、まだ今のところ彼は意に介していない様子だ。

面白いもので、「注意される・怒られる」ことで行動を止める・反省するというのは2歳児弱程度にはまだ若干高度なスキルらしい。

怒られたら物心がついていない子どもでもハッとしてやめるものだ、と勝手に思っていた。でもタケの場合、自分に都合の悪い注意については、「聞かなかったふり」をしてスルーする。「怒られる」「怖い」という概念がまだ彼の中にはっきりとできていないらしい。

もちろん、メッチャクチャに叱り飛ばしたり体罰を加えれば、理解は早いだろう。でもいまどき、子どもをぶん殴るわけにはいかないじゃないですか。なので、まだ彼は「叱られる怖さと屈辱」を体得していない。

遅かれ早かれ、身につくことなので急ぐことはない。とはいえ、人間の脳の発達というのは大人が想像しているものよりもはるかにダイナミックで、「当たり前」と思えることさえも幼児はできないものだ、というのが学べてとてもおもしろい。

(2023.01.06)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください