子どもが学ぶ「おいしい」という感覚について

最近、ご飯を食べている最中の弊息子タケに「おいしい?」と聞くと、両手の人差し指を自分のほっぺたに当てるポーズをとるようになった。

誰が彼にこんなポーズを教えたんだ?わが家では教えていないので、保育園のクラスメイトがやっているのをまねしたのだろう。

こうやって、文化というのは伝播していく。

そして、いしが「キャー、かわいい!」と言ってポーズを決めるタケに抱きつくものだから、彼の記憶と行動は強化され、ますます「おいしい?」と聞けばこのポーズを取るようになった。

食事に満足してポーズを決めるなら良いのだけど、彼はあくまでも無表情だ。「おいしい?」と聞かれたらこのポーズ、ということしか理解できていないらしい。

そもそも、「おいしいか、おいしくないか」という基準が彼にまだできていない。「口にあうか、あわないか」という基準は彼なりにあるけれど、「おいしくない」ものを親が彼に与えたことがないからだ。

たぶん、「普通の牛乳」と「低脂肪乳」と「脱脂粉乳」を並べて飲み比べをさせると、「なるほど、おいしいか、おいしくないかの違いとはこういうことなのか」と理解できるようになるはずだ。

面倒だからそういうことはやらないけれど。

ポーズを決める子ども、というのは僕はイヤだったので微妙な目線で彼の振る舞いを見ていたが、彼はこのポーズに飽きるのは早かった。1か月程度でもうやらなくなってしまった。

子どもの流行り廃りというのはものすごく早いことに驚く。

(2023.02.15)

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