子どもの食べる姿勢に気をつけたくて、ついに椅子を新たに買った

弊息子タケが、ベビービョルンの幼児用椅子に座るのを嫌がるようになってはや数ヶ月。

食事の直前に食卓周辺でゴタゴタするのは嫌なので、ついに椅子を買うことにした。

彼が大人用の椅子に座るなら、サイズが合わないけれど平穏な食事となる。しかし、食事中に彼が立ち上がったり、母親に抱っこをせがんだり、とにかく落ち着きがない。やっぱり、サイズがちょうど良い椅子を用意したほうが良さそうだ。

ベビービョルンの椅子、良かったんだけどなぁ。残念だ。捨てるのはもったいないので、地元の子育て交流サロンに寄贈しよう。

子ども用のダイニングチェアで、定番中の定番は「トリップトラップ」という商品だ。

子育て用品で「定番」となるにはちゃんとした理由がある。それは、毎年数多くの親によるチェックが入っている、ということだ。これまで積み上がってきた口コミの歴史を侮ってはいけない。

革新的な子育て用品が登場したなら、定番ではない商品を買っても良いと思う。しかし、椅子のように今さら新規性が少ないもので、口コミレビューがほとんどない怪しい海外製品を買うのはやめたほうが良い、と僕は考えている。

とはいえ、トリップトラップは非常に高い。僕が想定している値段よりも、桁がひとつ多い。

子育て用品で悩ましいのは、本人が気に入るかどうかが親でも想像できないことだ。親が、良かれと思って高いものを子どもに買い与えて、子どもが気に入らなかったらとても残念だ。

結局、夫婦で散々悩んだ末に選んだのが「タンスのゲン」の子ども用椅子だった。

トリップトラップより安いとはいえ、これでも1万円近くする。購入するのに相当ためらった。たかが椅子だぞ?親が使っているダイニングチェア(IKEA製)よりも高いんだぞ?

家に届いた椅子を組み立てる。

タケは何か珍しいものが来た!と興味津々で組み立て途中の椅子にちょっかいを出してくる。その都度、いしから「ちょっと待って!今はダメ!」と言われていた。

部品やネジをタケに持ち逃げされないよう、僕は彼を見張る。

出来上がった椅子だが、彼にとっては電車ごっこをするための乗り物だと思えたらしい。とりあえず椅子を横倒しにして、椅子の骨格の隙間に自分の体を入れようとした。

そうすると、お尻だけが中に入って、抜けなくなってしまった。買って早々、何をやっているんだ君は。

泣いているタケを救出して、僕は彼に「いいかい?明日からこの椅子に座ってご飯を食べるんだよ?わかった?」と話しかけると、「ハイ」と彼は答えた。

彼は最近、親が言うことに対して「ハイ」と相槌を打つようになった。しかしそれは「理解しました/納得しました」という意味ではない。親が何らかの疑問形(語尾のイントネーションが上がる)で話しかけた時の脊髄反射だ。結局何一つわかっていないので、安心してはいけない。

案の定、次の日からの彼は、この椅子を使おうとせず、相変わらず母親の膝の上でご飯を食べたがった。

(2023.03.06)

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