子どもは成長に伴って様々な変化を経験するが、その中でも食事の場面は大きな変化の一つだ。
母親に抱かれて母乳を飲むことから始まり、その後哺乳瓶でミルクを飲むことも覚え、椅子に座って離乳食を食べるようになり、最近だと親と一緒のダイニングテーブルでご飯を食べるようになってきた。
食卓を一緒にするために、子ども用のダイニングチェアを購入したのだが、まだ弊息子タケは使いこなせていない。
親の目論見としては、子ども用に高さを調整した椅子なので、彼の姿勢がシャキッとすることを期待していた。しかし実際は、どう座って良いのか彼は戸惑っているようで、変な姿勢になっている。足がしびれないのか、この格好で窮屈でないのか、親が見ていると不思議だ。
もちろん、親は彼に対して頻繁に姿勢を修正させる。それでも正しい姿勢を維持できる時間は短く、すぐに変な格好になる。しまいにはダイニングテーブルの上に足を乗せるというお行儀の悪さも見せる。
こういう、親の想定通りに子どもが動かない場合、「親のしつけが悪いのか?」と自問自答してしまうことが多い。しかし、いちいち細かいことで気にせず、時間をかけて是正していけばだんだんと子どものしつけはできていくものだ。急ぎすぎないことが大事だと思う。
彼は親と同じ食卓でご飯を食べるようになったため、「食卓中央に自分が食べたい料理が大皿に盛られていたら、それを自分の皿に多く取り分ける」ことをやるようになった。こっそり料理泥棒をするのではなく、親が見ているところで料理を取り、うっすらと笑みを浮かべながら親の顔色を伺っている。
自分が、どこまで・何をやったら怒られるのか、さじ加減を見極めているのだろう。2歳なのに、いや、2歳だからこそ、狡猾だ。
(2023.03.10)
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