食事時になると、弊息子タケがいしの膝の上に座ろうとしてダダをこねる。母親の膝の上でご飯を食べたいらしい。
せっかく、子ども用の椅子を新しく買ったのだから、彼には自分用の椅子に座ってほしい。
そもそも、大人の膝の上でご飯を食べると、姿勢が悪くなるし食べ物をボロボロとこぼすことになる。良いことはなにもないので、お願いだから椅子に座ることに慣れてほしい。
ちょっと前は、記憶力が持続する時間が短かったのか、それともこだわりが少なかったのか、彼の気を逸らすことができれば問題をごまかすことができた。しかし今はそれが通用しない。一度彼がこだわりだすと、そう簡単には諦めてくれない。結果的に、親としては彼との間で妥協点を探すことになる。
この日の妥協点は、「ママの横に椅子を置くので、その椅子に座って食べる」ということになった。彼としてはママの膝に乗れなかったので全然妥協にはなっておらず、ゼロ回答でしかない。それでも僕ら大人からすると、ずいぶん譲歩している。このやり方で納得してほしい。
彼には彼なりのこだわりがある。膝の上に乗ってご飯を食べたい、とせがむ相手は必ずいしだ。そして、ほとんど空になった料理のお皿を差し出して、「わずかに残った料理をスプーンですくって俺に食べさせろ」と要求する相手は必ず僕だ。どうやら、彼の理解は愛情担当は母親、召使い担当は父親ということらしい。
(2023.03.19)
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