東京おもちゃ美術館を訪問する(通算3度目)

子ども向けの屋内遊興施設は、大人も子どもも入場料がかかるので親の金銭負担がある。

「東京おもちゃ美術館」もそうだが、ここは時間単位の従量課金制ではないので、親として少しは気が楽だ。

とはいえ、彼はだいたい12時頃~15時頃までお昼寝をするのがルーティンとなっているので、実質的に彼が施設内で行動できる時間は限られている。

この施設を訪れるのは、今回が3度目だ。家から近い場所にある施設ではないのに僕らが繰り返し訪れているのは、ここにたくさん置いてある木のおもちゃが素朴で、彼がそれを楽しんでいるからだ。

子ども向け屋内施設は、公営施設を含めるとそれなりの数が存在する。そこには運動的な要素が強かったり、子どもにとってわかりやすいおもちゃが置いてあったりする。それはそれで子どもは喜ぶけど、「子どもにとってわかりやすい快楽を提供している」とも言える。

一方で、木のおもちゃが置いてあるこの施設は、子どもがある程度楽しみ方を自分で発見しないといけない。「すごい!」というおもちゃは少なく、「ほほぅ」と感心するようなおもちゃが中心だ。

だからこそ、2歳の彼が今、どのように目の前の木のおもちゃを理解し、自分なりの遊びを思いつくのか、それを親として観察するのが楽しい。

とにかく、木は重い。彼が普段触っている、樹脂製のおもちゃや布製のぬいぐるみとは全然違う、ずっしりとした重さがある。この重さを彼が「面倒くさい、疲れる」と感じるのではなく、「体にずっしりと負担がかかること、そしてそれに抵抗しようとして自分の筋肉が引き締まること」の面白さに気づいてくれれば僕は嬉しい。

(2023.04.22)

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