弊息子タケは、他の子どもと同様に滑り台が大好きだ。
ただ、彼はお調子者であるにもかかわらず、初めてのものに対しては相当慎重だ。状況を見極めるまで、調子に乗ることをしない。
初めて滑る滑り台の場合、どれくらいの摩擦係数でどれだけスピードが出るのかがわからない。なので、彼は安全に滑るため、まずは腹ばいで滑る。それを2回~3回繰り返した後、今度は仰向けになって滑る。そして自分のお尻とすべり台との摩擦を十分に理解した上で、ようやく座った姿勢で滑る。
この日彼が遊んだ滑り台は、ステンレスの一枚板の上を滑るようになっていた。つまり、摩擦係数が低くてかなり滑るタイプのものだ。
彼は何度かうつ伏せで試運転をした後、ようやく座ってこのすべり台を滑るようになった。しかし、お尻と足を滑り台の側面に押し当て、下半身でブレーキをかけながらの滑走スタイルだった。
これを見て僕は感心した。すでに彼は世の中の物理法則というのを、本能的に理解しているんだ!と。
(2023.05.06)
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