正直、親にとって砂場遊びはダルい

保育園に通っていると、保育園と保護者との間で「連絡帳」をやりとりするのが一般的だ。家であったこと、保育園であったこと、お互いの状況を伝え合うためのツールだ。

最近はこの連絡帳がアプリ化していて、スマホからでも入力や閲覧ができる時代になった。弊息子タケが0歳のときに通っていた保育園はカーボンコピー用紙への手書きで面倒だったけど、今彼が通っている園んはアプリ連絡帳でずいぶん楽になった。こういうのがDXだ。いいぞもっとやれ。

園での子どもの様子は、時々保育士が撮影し、クラウドサービスにアップロードしてくれる。その写真をプリントまたはダウンロードしたければ有料になるが、親が普段みない子どもの様子がわかるので、ありがたいサービスだ。

その写真を見ると、同じ2歳児クラスの子どもたちが公園の砂場で遊んでいる様子を見ることができた。驚いたのは、そこに写っている子どもたちが、巨大な砂山を作ってさらには山の中腹にトンネルを掘っていたことだ。弊息子タケと同じ学年なのに、もうこんなことができる子どもがいるのか!と思った。

弊息子タケは3月生まれなので、日本においては学年の中で一番最後に生まれた子どもだ。同じクラスには4月生まれの、すでに3歳になっている子どももいるので、差があるのは当然だ。それはわかっているのだけれど、「巨大な砂山と、トンネル」には驚いた。我が子もあと半年くらいすれば、こういうのを作るようになるのだろうか?

タケが砂場あそびに興味を持つようになったのは、2歳になるちょっと前からだ。それまでは全く興味を示さなかったので、そういう趣味嗜好の人格なのだと思っていた。しかし、それ以降急速に砂を触るのが好きになり、今に至る。

彼の好奇心にあわせて、砂場遊び用のいろいろな道具を買っても良い、とは思っている。100円ショップに行けばシンプルなものは売っているし、おもちゃ屋にいけば本格的な砂場遊びグッズが売られているだろう。

しかし、そう思っていても、彼に新しい砂場遊び用おもちゃは買っていない。砂場遊びは子どもにとってとてもクリエイティブなことであり、僕は親として子どもを応援したいと思っているのに。たぶん、僕は「タケが砂場遊びをいっぱいやると、服は汚れるし玄関が砂だらけになるだろうな」と思って敬遠しているのだろう。

彼はまだ一人で遊ぶことが殆どできない。なので、彼が砂場に入ると、必ず僕を招き、一緒に遊ぼう!と合図する。僕は笑顔を浮かべながら彼の相手をするが、正直言って面倒だと思っている。50歳近くになって、砂場遊びという「しゃがんだり、前かがみになる動作」をするのは楽ではないからだ。

僕にとっては、公園内のアスレチックや滑り台で彼の後を追いかけたほうがまだ楽だ。

そんなわけで、たぶん彼が大喜びするであろう大きなスコップやブルドーザーといったものは買っていない。でもそれでは彼の好奇心を削ぐことになるので、せめて水を入れるための使用済みペットボトルか空き缶を与えようと思っている。砂場の砂は、濡らさないと固まらないからだ。でもそれをやると、ますます彼の服が汚れてしまう。こうして僕はずっと悩む。

(2023.05.12)

コメント

コメントする

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.