そういえばジャングルジムって公園であまり見かけなくなった

弊息子タケが、円柱が2つ並んだ形をしたジャングルジムをよじ登りはじめた。

彼は最近、腕力・脚力と平衡感覚が発達してきて、こういうチャレンジを彼がしても親は比較的安心して見ていられるようになった。

彼にとって、「登るからにはてっぺんまで登ろう!」という征服欲はまだ芽生えていないようだ。二段目くらいまで登って、父親である僕と同じ目線になったら大満足して下に降りる。または下に降りるのを怖がって、「抱っこ!」と僕に救助を求める。

このジャングルジムは、ほぼ垂直にしか移動できない。これの何が楽しいのだろう?と大人の僕は思うのだが、タケは時々登りたがる。

公園で遊ぶ他の子どもたちの様子を見ていると、「一応ジャングルジムに登るが、すぐに降りて別の遊具に向かう」という行動パターンが多いようだ。

そういえば僕が子どもの頃は、公園にジャングルジムが設置されていることが多かった。そしてそれは大抵がビルのような四角形で、大きな建造物だった。僕らはそのジャングルジムを縦横無尽に使いこなし、鬼ごっこをしていたものだ。

しかし今、少なくとも我が家周辺の公園を見渡すと、昔ながらの大きなジャングルジムが設置されている場所がほとんどないようだ。おそらく、手や足を滑らせて転落し、ケガをする子どもがいたので撤去してしまったのだろう。

公園の管理者である自治体としては、なるべく面倒なことに巻き込まれたくはない。ジャングルジムの中で素早く移動する遊びがいくら知育や体力向上に資するものだとしても、それは教育委員会が考えることであって、公園管理をする部署にとっては直接的に関係のない話だ。それよりも、公園の遊具でケガをした子どもの親から訴訟を起こされることの方が困る。

「日本人は自己責任論を訴える人が多く、薄情だ」という意見が世の中にある一方で、日本人は行政に対しては不作為を問うことが多い。行政にお勤めの皆様、お疲れ様です。

(2023.05.17)

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