俺の股間を喰らえ、というわけではない

弊息子タケが公園の滑り台に登ると、大抵僕を手招きして「こっち!こっち!」と言う。自分の後についてきてくれ、という意思表示だ。

「下から見てるよー。滑っておいでー」と声をかけても納得せず、「こっち!」と自分の背後を指差す。

子どもの美意識と、物事の理解の仕方は大人には理解できないことが多い。

たとえば、タケが両手を機関車のようにくるくる回しながら前に進んでいるご機嫌なときに、一緒になっていしが同じポーズで伴走すると「ダメー!」と言う。100%、そう言う。でも、僕には一緒にシュッポシュッポやるようにと命令してくる。この違いは何なのだろう?

写真は、滑り台を滑り降りたタケと僕をいしが撮影したものだ。

タケはひと足早く滑り台を滑り、滑り台の下から僕に「父ちゃーん」と言って招く。僕も遅れて滑るのだけど、彼は滑り台に留まっているので、そのまま滑ると彼を思いっきり蹴っ飛ばしそうだ。この日の僕は、新しく買ったトレッキングシューズの試し履きをしている最中で、こんな硬い靴底で子どもを蹴ったら、怪我をしてしまう。

そんなわけで、僕は大股を広げて、僕が履いている靴の底で彼を蹴飛ばさないように配慮をしている。このポーズは僕の変態趣味の現れではなく、親が子に対する愛情の現れだ。

(2023.05.27)

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