
僕が紙の新聞の購読を止めて、もう20年近く経つかもしれない。
なので、僕は折込広告というものを殆ど見ない人生を送っている。社会人になってから講読していた新聞は日本経済新聞だったので、そもそも折込広告が殆ど入っていなかったし。
たまに実家に帰省した際、実家で購読している新聞の折込広告を見るとびっくりする。未だにこういう紙媒体があるのか、という驚きだ。そしてその内容の多くが高齢者向けのもので、膝の痛みに効果的な何か、とかグループホームや老人ホームといったものが多くて、もう一度びっくりする。
そんなわけで、折込広告なんてオールドメディアだと思っていたのだが、最近の我が家にはその折込広告が定期的に入ってくるようになった。弊息子タケ向けの通信教育教材に封入されて、だ。
ベネッセの巧みなところは、教材の中に広告や次回予告を混ぜ込んできたり、教材本編の末尾が広告になっていたりすることだ。最初、広告を押し付けられることに対して強い嫌悪感を抱いていた僕だけど、数ヶ月で慣れた。というか、諦めた。ここまで大量にいろいろな商品があって、それぞれに値段がついているとなると、むしろ「全部見なかったふり」ができる。というかそういうつもりでないと、きりがない。
もちろんタケは「これやりたい」「欲しい」としきりに言うけれど、「そうだねー、やりたいよねー」と僕は感情がまったくこもっていない声で生返事をすることにしている。
ベネッセとしては、追加教材を買ってくれればラッキーだが、そうでなくても今提供している教材を継続してくれるだけでも十分商売になる。なので、知育玩具や教材は一度に提供せず、「8月号にはこれまで使ってきた玩具のパワーアップキットがついてくる!」などと行ってくる。つくづくうまいやり方だ。
弊息子タケはまだ2歳なので、レゴやミニカー、トミカといった玩具で遊んでいれば良いと思う。教材をあれこれ与えても、親がその教材を子どもにレクチャーして学びに繋げていくための時間的な余裕がない。なので、追加で英語レッスンを始めるとかは考えていない。
(2023.06.14)
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