ケチャップやマヨネーズは(程度問題だが)かなり使えることに気がついた

弊息子タケは野菜の食わず嫌いが多い。年齢相応だとは思うので彼の将来については心配はしていないが、今この瞬間にどうやって彼に適切な栄養を与えるか、料理を作る立場としては悩ましい。

ポトフのようにくたくたに煮込んだ野菜なら比較的食べてくれる。しかし葉野菜はあまり好まないし、ピーマン、ネギ、きのこ類は見ただけで嫌がる。たぶん、口の中でほぐれる系の野菜なら彼なりに許容できるものの、シャキシャキしていたり歯ごたえがある野菜は面倒なのだろう。

そういう子どもの好みを考慮しながら料理を作っていたら、料理が偏ってしまう。かといって、「ピーマンを細かく刻んでハンバーグの具にする」ような手間ひまをかける余裕がないし、「バレないようにこっそり料理に混ぜる」という行為は、栄養摂取の面では良いかもしれないけれど好き嫌いの改善には繋がらない。

最近、「鶏肉の治部煮風」という料理を作って振る舞った際、彼が小松菜を指さして「これ、ワカメ?」と聞いてきた。小松菜は子どもが嫌がる野菜ランキングで上位に入るものだと聞いていたので、僕は嘘をついて「そう、ワカメだよ」と彼に伝えた。すると、彼は一口食べて不味そうな顔をしたものの、ワカメだと聞かされたのでそのまま食べていた。すまん息子よ、僕は君に嘘をついた。でもときには嘘をついて食べさせたほうが話が手っ取り早いこともある。こういうのも、「子どもの人権が尊重されていない」って指摘を受ける時代なので気をつけないと。

それはともかく、卓上にマヨネーズやソース、ケチャップを置いておくと、彼はそれらを使いたがった。どうやら、フタを開ける、チューブを絞る、中身が出てくる、そしてそれを味わうという一連のプロセスが彼にとって楽しいらしい。2歳児の彼にとっては、こういう行為も立派な「料理を作った」うちに入る。

ケチャップは特に好きで、朝は小皿にケチャップを注ぎ、それにパンをディップして食べている。

親としては塩分量を考慮しないといけないので、彼の気持ち良さを優先してブチューっとケチャップを注ぐのは阻止している。「そこまで!ストップ!」と毎回静止している。

こうやってケチャップやマヨネーズをかけた食材については、彼は自己責任を感じているのか、比較的ちゃんと食べる。いや、単にケチャップやマヨネーズの味で元の食材の味がわからなくなっているだけかもしれないが、いずれにせよ食べる。

彼が食べたがらない料理については、こうやって「自分の手で一加工する」という作業を彼に与えれば、食べるモチベーションが湧く場合がありそうだ。

塩分とか旨味調味料とか、そういうのがない得にも害にもならないような、そんな子供向けの卓上調味料・調味液ってどこかで販売してもらえないだろうか?ふりかけや七味唐辛子の容器で、中身はゴマみたいなものとか。または、歯磨きのチューブに、色がついただけのペースト状の何か、とか。ドバッと使われたとしても健康に害はなく、元々の料理の味がおかしくならないのが理想。

(2023.09.04)

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