タマサンゴを毎日観察している

家の近くのアパートの敷地に、低木が雑草のように生えている。というか、たぶん雑草だ。花壇でもなんでもない、コンクリートの隙間から生えているからだ。

この木が、真っ赤でまんまるな実をたくさん実らせる。まるでプチトマトのようだ。調べてみると、「タマサンゴ」という名前の植物だった。

鳥も食べようとしない、美味しくない実らしい。見た目はとても目立つので、鳥を誘惑しているみたいなのに、自然は不思議なものだ。

このタマサンゴの実が気になる弊息子タケは、毎日のようにこの植物を見に行っては落ちている実がないか、探している。実が落ちていたら、「オーー!」と叫び、嬉しそうに拾い集めてずらりと並べて鑑賞する。ときには、「ドーン」と自分で効果音を出しながら、実を踏み潰す。

「こっちの実、まだ?」「なんで落ちないのかな?」などと僕に聞いてくるので、彼としてはとても関心があるらしい。家のバルコニーで育てている朝顔は全然花が咲かず、そのせいで彼は興味を殆ど持っていないのにその差は明らかだ。

彼の教育のために、という名目で高いお金を払って朝顔を買ったのに、雑草のほうが彼にとっては魅力的だった。

そういえば僕の子どものときもそうだ。花って、そんなに興味はなかった。それよりも、実がなるものの方が楽しかった。

「教育」という観点で植物を育てるなら、収穫できるものがいい。来年の春は我が家で何を植えるか、考えてみよう。

(2023.09.06)

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