自発的に箸を使い始めた

弊息子タケに、「晩ごはんは何が食べたい?チュルチュル(麺のこと)がいい?それともご飯がいい?」と聞くと、「チュルチュルがいいの」と答えた。なので彼の今晩の食事はちゃんぽん麺だ。

先日、自宅で博多水炊きを作った際にシメでちゃんぽん麺を入れて食べたのだが、その残り物だ。冷凍してあったものを彼に見せたら、チュルチュルがいい、と言う。

彼の中では主食にヒエラルキーがあるらしい。たぶん最上位にあるのがチュルチュルで、その次にご飯、一番最下位はパンとなる。

パンは子どもが好きそうな食べ物なのだが、我が家ではホームベーカリーで焼いた自家製パンを彼に与えているため、むしろ不評だ。パンの耳の部分が彼にとっては硬いと感じるようで、食べたがらないからだ。

あと数年もすれば、彼は「パンの耳こそごちそう!パンの白いところはおまけ!」と思うようになるかもしれない。僕がそうだったからだ。母親がパン屋さんでパンの耳だけを買ってきたりすると、飛び上がるほど嬉しかったものだ。でも少なくとも今の彼はそうじゃない。

彼はちゃんぽん麺を前に、箸を使おうとする。おふざけなのか、おままごとの延長なのかと思ったが、本当に箸を使い始めたのでびっくりした。数日前、彼が人生初の蕎麦を食べた際に初めて箸を使ったのだけど、今回も自然に、自発的に箸を使い始めた。

とはいっても、箸なんて使えないだろうと思いきや、これが予想外にもちゃんと麺をキャッチして口に運ぶことができている。ツルツルと麺が滑って、まさに「箸にも棒にもかからない」展開になると思っていたのに、意外だ。そういえば人生初の箸を使ったときも、案外食べられていたっけ。

鍋の残り汁で煮込んだちゃんぽん麺というのが絶妙に良かったんだと思う。ちゃんぽん麺は煮崩れしづらい麺なので、箸で掴んでも潰れない。そしてツルツルと滑らないので、箸から逃げない。これがそうめんだと滑るし、うどんだと重たくて箸でつかむのが大変かもしれない。

今回の成功体験を踏まえて、彼にはもっと「箸を持ってみてもいいな」と感じてほしいものだ。そのためにも、子ども用の箸の購入をそろそろ考えないと。

保育園からは、「スプーンやフォークを三本指で握るようにおうちで練習させてください」と言われている。それはそれでやりつつ、彼が気が向いたら箸も使えるという選択肢を用意しておきたい。

でも、「彼が箸を使いたがるので、彼用の箸を用意しました」なんて話は保育園には言わないつもりだ。絶対、「箸は保育園では使わないので、それよりもスプーンとフォークに取り組んでほしい」と言われるに決まっているからだ。

僕の説明が足りないのか、それとも保育園というのがそういうものなのかはわからないが、僕が何か「彼に対して◯◯してるんですよ」というエピソードトークをすると、大抵「それはちょっと・・・」と否定的な態度を取られる。想定しうるリスクを最大で評価していて、僕がやっていることが危なっかしいという主旨の発言をする。たぶん、僕が育児のシロウトで無茶するヤツで、育児のプロである私達が指導する、という立ち位置らしい。

なので、僕は毎月保育園で個別面談をして頂いているが、下手なエピソードトークはやめることにした。話すだけ、園に余計な心配をかけさせたり、僕にとって「わかっとるわい、そんなこと!」というような助言をいただくことになるからだ。

(2023.09.20)

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