2歳児でも、未だにカメラは「カシャ」というシャッター音

弊息子タケが、ご機嫌にブロックを組み立てている。

四角いブロックを組んでほぼ正方形の形にしたと思ったら、自分の眼の前にそのブロックをかざして僕の方を向き、「カシャッ!」と言う。

「なにそれ?カメラ?」

と彼に聞くと、「カメラ」と答えた。これには僕は少し驚いた。

未だにカメラが四角く、目の前にかざすもので、シャッター音が「カシャッ」と言う概念。これは明らかに10年以上昔のカメラであり、写真撮影がほぼスマホとなっている現代において、懐古趣味的な真似ごとだ。

僕は一眼カメラを持っていて、まさに今彼がやったような仕草で写真を撮ることがある。それを模倣した可能性はあるが、たぶん違うと思う。というのは、シャッター音を「カシャッ」という擬音で表現するのは、明らかにどこかで仕入れてきた知識だからだ。つまり、保育園で誰かがやっていたことを我が事として習得したのだろう。

こうやって、時代錯誤なものが案外子どもに受け継がれていく。特に「ごっこ遊び」が盛んな未就学児だと、昔ながらの動作というのは先輩から受け継ぐ伝統みたいになっているのだろう。

(2023.10.10)

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