盛り上がるメロディだけを歌う息子に才能を感じたのだが

弊息子タケ、2歳を過ぎてからおしゃべりが増え、今では随分親子で会話が成立するようになった。というか、基本的には会話が成立する相手になった。

保育園で彼と同じクラスに属する女の子たちの語彙力には日々驚かされるが、言語の発達は男性と女性とで違うのだろう。

ジェンダー差別をなくそう、という運動が盛んな昨今、僕もできるだけ男女差を意識しない子育てをしようと思っている。でも、遺伝子的な性差というのは子どもには歴然と存在し、それが大人と違って露骨に姿を表す。親としてはちょっと驚かされる。

さて、彼は歌もよく歌う。現在の彼において、独り言はなんとなく抑揚がついていて、大人が聞くと歌っているようだ。また、彼のテンションが上がると、椅子の上に登って歌を歌う。

よく歌うのは「線路は続くよどこまでも」「ハッピバースデートゥーユー」「ピカピカブー」だ。

歌の頭から最後まで歌い切るだけの記憶力も持久力もなく、ワンフレーズだけ歌うことが多い。「線路は続くよどこまでも」の場合、「僕たちをー」の部分をやたらと歌いたがる。

なぜ彼は、歌の中でもこんな中途半端な部分を歌うんだろう?と僕は不思議だった。しかし、よく考えてみると実はこの部分が一番グググッと盛り上がるメロディだということに気がついた。彼は、あえて盛り上がる部分だけを切り取って歌っているのだろう。

なかなか見どころがあるヤツだ、と僕は親として彼を誇らしく思った。大人の僕でさえ意識したことがない、歌の盛り上がりポイントというのに気づいているからだ。

そんな彼の今後に期待していたのだが、最近はだんだん凡人になってきた。普通に、曲の冒頭から歌う。

頼む、「後奏だけを口ずさむ」とか「サビ前4小節だけ歌う」といった非凡なところを見せてくれ。そのほうが親として楽しい。

(2023.10.08)

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