2歳児がハロウィン装備でご満悦

弊息子タケが保育園で作ったものは、連絡帳とともに毎日家に届けられる。

2歳児ができる工作なんて、クレヨンで色を塗るとか、のりで色紙を貼る程度のことだ。だから、日々持ち帰られる工作物の大半は保育士さんが一生懸命下準備をしてくれたものだ。

保育士のみなさん、多忙にも関わらず、いつも多種多様な工作を作ってくれてありがとうございます。

「保育士さんの多忙が少しでも解消されれば良いと思う。だから、工作物は先生の手作りじゃなくて、市販品を使えば良い」と僕は思っている。

なんで、家内制手工業みたいに保育士さんが工作物を手作りしないといけないのだろう?保育園向けの業者がいて、その業者から工作キットを購入するという仕組みが導入できないのははぜだろう?

いくら少子化が進む日本とはいえ、毎年70万人程度の子どもが生まれ、かなりの数が保育園に通うことになる。数十万人分のニーズがあるのだから、「園児用工作キットを売る業者」があって、その業作の商品を多くの保育園が採用していてもおかしくない。でも、そうはなっていないようだ。

工作物を手作りすることによる保育士さんの手間が大変、というだけでなく、どういう工作を園児たちにやらせようか?と考えるのも苦労するだろう。

この日のタケは、ハロウィンにちなんだ工作物を持ち帰っていた。頭には、変なお面を被っている。「これ、何?」と聞いたら、「ジャックオーランタン!」と言う。ハロウィンでおなじみの、かぼちゃのお化けの名前だ。なるほど、言われてみればハロウィンかぼちゃの色をした色紙が貼り付けてある。

それにしても、「ハロウィン」というイベントがすっかり日本に定着したことがよくわかる。僕が子どもの頃なんて、ハロウィンという概念すら日本人の多くが知らなかった。それがあっという間に子どもたちにまで浸透し、今や2歳児がハロウィンかぼちゃの名前を知っている。僕なんて、このかぼちゃが「ジャック・オー・ランタン」という名前だということを今年初めて知ったくらいだ。

弊息子タケは、まだ「盆踊り」とか「ちょうちん」という言葉を覚えていない。今年の夏、さんざん地元の夏祭りに参加したというのに。でも、「ハロウィン」と「ジャック・オー・ランタン」は名前を覚え、口にするのだから驚きを通り越して呆れる。

彼の語彙力は、現在は1,000弱だと思う。親との会話を通じて、急速に語彙力を増やしてきた印象だ。

とはいえ、その500程度の言葉の中に「ジャック・オー・ランタン」が含まれているというのは異常だ。すごい時代になったものだ。

ハロウィンというイベントで商売をしたい、いろいろな業者のマーケティングが上手だからだ、とも言えるが、たぶん子供心にワクワクさせられる要素が強いのだろう。だって、見慣れない変なカボチャが出てきたり、ガイコツやゾンビが出てきたりして、ワクワクするからだ。実はクリスマスよりも正月よりも、子どもにとっては「なんだろう、これ!?」と思える要素が強い。

彼はこのかぼちゃのお面がとても気に入ったようで、家でもずっと被っている。さらに、同じ時期に作ったと思われる、猫の頭の形をした黒い紙を貼り付けた、黄色い紙製のポーチを肩からたすき掛けにして、それを持ち歩いている。

なんで黒猫をデザインしているのだろう?ハロウィンって黒猫が登場したっけ?と僕は首をかしげたが、「ハロウィンになると、魔女が黒猫を馬車に変えて、人間の世界にやってくる」という迷信があるのだそうだ。知らなかった。というか、日本人にとっては知らなくて良い知識だ、それ。

(2023.11.01)

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