弊息子タケは、おそらく平均的な同世代の子どもよりも、週末に外出している時間が長いと思う。
週末、僕が近所の公園を眺めると、小さな子どもたちが親と一緒に遊んでいる光景をよく見る。でも、タケはあいにくほとんどそのような経験がない。というのも、僕が彼をあちこちに連れ回しているからだ。
僕はほぼ一日中一人っきりで仕事をしているテレワーカーだ。なので、週末はどこかに出かけたい、と思っている。「今日は一日家の中でダラダラしよう」とか、「近所の公園でゆっくり過ごそう」ということができない。そういう優雅な生活に憧れるけれど、全くできていない。常にどこかに出かけている状態だ。
弊息子タケは、そんな父親のせいで自転車に乗っている時間が長い。なにせ、片道50分くらいなら自転車で移動するからだ。「平日は身体をほとんど動かしていないので、週末は身体を動かさなくては!」と張り切る僕のせいで、彼は自転車の後部座席に乗ることが多い。
ただ、そのせいで彼が退屈したりつらい思いをしないように気をつけている。自転車で移動している間、僕はずっと彼に話しかけている。まるで雪山で遭難したグループが「寝たら死ぬぞ!」と相手を鼓舞しているかのように。
そして、最近はすっかり寒くなってきたので、彼に毛布を被せている。なにかの拍子に落ちてしまわないように、クリップで留めている。そのせいでまるで彼はこれから散髪をする人のようだ。
(2023.11.12)
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