公園の水飲み場は子どもの総合的な能力を測る場だ

弊息子タケ、公園の水飲み場で苦戦中。

彼は蛇口をひねる力加減を体得しようとしている。

蛇口を少しだけひねると、水の出がよくない。そうすると、背が低い彼だと水を飲むことができない。

まずはこの段階で、自分が背伸びをした場合どこまで体を伸ばせるかの確認が行われる。背を伸ばしても、現状では自分が水を飲むことができないと悟ると、次の動作に入る。蛇口をさらにひねる、という動作だ。

そこで大抵、彼は蛇口をひねりすぎてしまう。そうすると、水は高く噴水のように吹き上がり、彼の顔や頭、手を濡らす。慌ててその場から一旦退避する彼。

現代社会は、物分りがよくスムーズな動きをするスイッチやレバー、ダイヤルにあふれている。そういうのに生まれたときから慣れ親しんできた子どもにとって、急に固さが変わることがある水道の蛇口はとても凶悪な存在だろう。なんで動きがなめらかじゃないんだ?と思うに違いない。

しかも、水飲み用の水道は、自分の蛇口操作をミスしてしまうと、水を頭から被ってしまうという罰ゲーム付きだ。

子どもの手先の感覚を鍛え、とっさの判断ができるようにするには水道の蛇口というのはとても素晴らしい教材だと思う。

(2023.11.19)

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