弊息子タケが、先日初めて「怒る」という感情を露わにした。
これまで、大きな声を上げて親に抗議する、泣いて自分の主張を親にを訴える、ということは彼はやってきた。
「泣いて自分の主張を伝える」ということは生後0日からやってきたことなのでプロ中のプロだ。しかし、彼が怒っている様子を見て、「ああ、怒ることをこれまでの彼はしてこなかったのだな」と今更気がついた。
喜怒哀楽という言葉があるが、ひょっとすると「怒る」という感情が一番最後に身に付くのかもしれない。
「主張する」のは赤ちゃんでもできるが、「主張が受け入れられない状況に不満を抱き、それを吐露する」というのはもっと脳や心が成長してからできる動作なのだろう。
ちなみにこの日、彼が椅子から立ち上がって怒っていたのは、食事中に母親から「おでんを食べなさい」と言われたからだ。この日の食事は商店街で買い集めてきたおでんと、鶏の唐揚げだった。彼は唐揚げが大好きなので、唐揚げばかりを食べていた。で、自分の分がなくなったのでおかわりを求めたのだけど、母親から「おでんを食べてからね」と言われ、それで激怒したのだった。「唐揚げが!食べたい!の!」と宙空に向かって絶叫していた。
大人からするとどうでもいいことで子どもって怒れるんだな、と僕はそれを傍観しながら感心した。
(2023.11.25)
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